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ソムチャート・スティカーン医師

2007年4月21日(土) 10時09分(タイ時間)
Somchart Suthikarn, M.D.
Diplomate Board of Child and Adolescent Psychiatry

1958年、バンコク生まれ。マヒドン大学医学部卒。児童・思春期精神医学の権威として政府の青少年対象プロジェクトや家庭裁判所のコンサルタントを務める傍ら、「多重知性の開発(Multiple Intelligence Development)」と「注意欠陥・学習障害への理解(Understand Attention Deficit Hyperactivity and Dyslexia (Learning Problem) with hidden talents)」についての講演を行っている。バンコク・パタヤ病院では水曜?日曜日の午前9時から午後8時まで(土曜日は午後1時、日曜日は午後2時まで)診察を担当。

——患者の主な症状について

 通常、子供の異常に最初に気付くのは両親です。日常的な行動に不自然な点を見つけたら、「たいしたことではない」などと軽視せず、医師に相談することをお勧めします。問題は自然に解消されることなく、時間とともに蓄積・増幅し、成長してから通常の社会生活を送ることが困難になる恐れがあるからです。先天的に何らかの異常がある場合、1歳半を過ぎた頃から行動や感情表現などに異常が出てきます。
 自閉症の子供の特徴として、▽他者との接触を避け1人でいたがる▽同じ行動を繰り返す▽意味もなく笑ったり怖がったりする▽呼ばれても反応しない▽特定の物事に執着する▽奇声を発する▽自分の要求を伝えることが出来ない——、などがあり、社会適応やコミュニケーションの能力が大きく欠如しています。医師やエンジニアなど高学歴の両親を持ち、テレビを長時間見る習慣のある子供に自閉症が多いとの研究報告もあり、患者数は増加の一途を辿っています。

 注意欠陥・多動性障害(ADHD)の特徴は、最後まで物事をやり通せない、一つの場所にじっとしていられない、細部に気が回らないため不注意による失敗が多い、忘れ物や紛失物が多い、などです。学習障害の子供は、読み書きや計算能力の習得に問題があることから、劣等感を持ち、学習意欲が低下したり反抗的な態度を見せるようになります。記憶力が弱い、カッとしやすい、などの特徴もみられます。

——治療の効果は

 保護者が子供の行動に異常を感じ始めてすぐに治療を始めれば、障害は改善できます。治療法は心理療法が主ですが、薬物療法を併用することもあります。子供と両親の双方とのカウンセリングを繰り返すことで分かったのは、子供の問題行動の原因は両親や周囲の人間にもある、ということです。そういったケースでは、両親の行動を改善することによって子供は回復し、社会に適応できるようになります。自閉症の子供が自分だけの世界に閉じこもったまま成長すれば、将来、自分で生活することが出来なくなります。ADHDの子供が正しい治療を受けずに成長すれば、劣等感が強く、攻撃的、又は悲観的な人間になります。自分を追い込み、自ら命を絶つ恐れもあります。

——バンコク・パタヤ病院小児科について

 タイ国内の小児精神科医数はまだ100人に届かず、患者の受け入れ態勢ができている病院は多くありません。ある病院では、治療の順番を数カ月先まで待たされている患者がいるとも聞いています。患者が増えている現代において、医師不足は深刻な問題です。当院小児精神科では私と非常勤医が診察を行っているので、いつでも治療を始めることができます。症状によって治療期間は違いますが、どんな症状でも早期の治療が肝心です。子供の様子に異常を感じたら放置せず、まずはご相談ください。電話での相談も受け付けています。

——ありがとうございました

Eメール:somcharts@bgh.co.th
ウェブサイト:www.bangkokpattayahospital.com
電話:038-25-9999
ファクス:038-42-7770
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