Sawang Saenghirunvattana, M.D.
医学名誉教授 (気管支内科)
Professor Emeritus of Medicine M.M. (Sasin)
1955年1月バンコク生まれ、バンコク育ち。5人兄弟の長男で、弟も産婦人科の医師。チュラロンコン大学医学部を卒業後、東北部コンケンで一般内科に勤務。チュラ大に戻って肺(気管支内科)を3年、米シカゴでICUにおける肺のクリニカルケアを2年学ぶ。その後バンコクのラマティボディ大学附属病院で勤務、現在はサミティヴェート・スクムビット病院の「チェストセンター」勤務。
——医師を目指した理由は?
母が病気がちだったため、小さい頃から医療関係の仕事に就きたいと思っていました。医師というより医学の教師になりたかったのですが、勉強を続けるうちに医師になっていました。
——日本語を習い始めたきっかけは?
サミティヴェート・スクムビット病院で勤務を始めたことです。肺の中でも肺ガンを専門としていますが、特に日本人は肺ガンにかかる人が多く、日本語による治療が必要と感じたからです。
——肺ガンについて
世界で最も肺ガン発生率の高い国は中国、次いで日本です。日本は死因の1位がガンで、中でも肺ガンは胃がんを抜いてトップと聞いています。原因は喫煙、大気汚染、遺伝ですが、日本人の方々はヘビースモーカーが多いため、喫煙が最も大きな理由ではないでしょうか。
——肺ガンにかかりやすい喫煙量やその年齢は?
タバコを毎日1箱(20本)、20年以上吸い続けた場合、肺ガンにかかる可能性が高くなります。第1期から第4期まであり、自覚症状が表れる年齢は35歳から60歳の間で、55歳前後が最も表れやすいようです。食欲不振、体重減少、疲労、胸の痛み、呼吸数の増加、血中酸素の低下などの症状が出たら要注意です。
——「チェストセンター」について
肺ガン治療を目的に、2007年3月に開設しました。対象は35歳以上のヘビースモーカーの男女です。診察と病歴の確認、レントゲン検査とCT(Computed Tomography、コンピュータ断層撮影)による胸の検査、EBUS-TBNA技術使用の内視鏡検査で、肺ガンを治療していきます。
——EBUS-TBNA技術とは?
内視鏡「超音波気管支ファイバービデオスコープ」の先端に特殊ニードルを取り付け、胸を切開することなくリンパ組織まで検査する技術です。私自身は同院と聖マリアンナ大学病院で研修を受けていますが、スコープの取り扱いが難しく、東南アジアには未だ2台しかありません。機器に関しては、近いうちに「蛍光観察用気管支ビデオスコープ」も導入したいと思っています。粘膜の血管構造などを通常光による高画質画像で観察するのはもちろん、通常光では分かりにくい正常組織と腫瘍組織の微妙な違いを蛍光画像で観察することが可能で、結果としてより早期に肺ガンを発見し、より正確に症状を分析することが出来るようになります。
——ありがとうございました
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