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タイ2大政党の運命は? 5月末に判決

2007年5月16日(水) 00時44分(タイ時間)
【タイ】前政権与党・愛国党、ライバル政党の民主党というタイの2大政党の命運がかかった裁判の判決が5月30日に迫った。2党は昨年4月の総選挙での選挙違反に問われ、有罪の場合は解党、党執行部の5年間公職追放という政治的「極刑」が予想される。

 愛国党はタクシン前首相が創設した党。クーデターで前首相を追放した軍事政権トップのソンティ陸軍司令官は、同党の解党を示唆しており、生き残りは厳しいとみられている。同党は解党となった場合、新党を設立し、公職追放処分を受けない有力者を幹部に据える見通しだ。党首には前首相夫人のポジャマン氏らの名前が浮上している。

 民主党は昨年4月の総選挙をボイコットするなどタクシン追放の動きに同調してきた。ただ、愛国党だけ解党となると、タクシン支持派が街頭デモをしかける恐れがあるとみられ、処分がどうなるかは微妙。同党は裁判での党の主張をまとめた本を15日に出版し、無実を訴えた。


〈愛国党〉
警察官から実業界に転進し、通信事業でタイ屈指の富豪となったタクシン・チナワット氏が98年に設立。バラマキ型政策を前面に出した選挙手法と巨額の資金で01年の総選挙で歴史的な大勝を納め、政権樹立後はタクシン氏の政策実行力と派手なパフォーマンスで高支持率を維持。中小政党の吸収・合併で、05年の総選挙ではタイ史上初の単独過半数を制した。しかし、強権政治に不満を強めた都市中間層の一部と、利権を奪われた旧勢力が反対に回り、06年9月の軍事クーデターで政権崩壊した。

〈民主党〉
第2次大戦後間もない1946年に設立されたタイで最も古い政党。保守中道の王党派で、90年代には当時党首だったチュアン・リークパイ現党顧問会長が2度首相を務め、政界をリードした。現党首はアピシット・ウェーチャチーワ氏。
《newsclip》