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タイ軍高官、深南部対話路線に反対

2007年5月20日(日) 15時38分(タイ時間)
【タイ】イスラム過激派のテロが続くタイ深南部問題について、タイ治安作戦司令部(ISOC)のパンロップ顧問(陸軍大将)は20日、スラユット首相が掲げる過激派との交渉・対話路線に反対する姿勢を明確にした。交渉の仲介役としてイスラム諸国会議機構(OIC)が介入、タイの主権が脅かされることに懸念を表明し、「ゲリラを叩き潰すのが最上の策」と主張した。

 タイ軍事政権の高官が深南部の対話路線を否定したのは今回が初めて。深南部のテロは、強硬策をとったタクシン政権が昨年9月のクーデターで追放されて以来、悪化の一途をたどっており、現地の仏教徒住民の間では、政府の「弱腰」を非難する声が日増しに強まっている。パンロップ顧問の発言は、こうした意見を代弁したものといえそうだ。

 パンロップ顧問は深南部担当だった04年4月、パタニー市内のモスクに立てこもった過激派32人に集中攻撃を浴びせ、全員殺害。その後過激派の多くがナタしか持っていなかったことが明らかになり、ISOC副司令官に配置換えになった。06年8月には、タクシン首相(当時)宅近くで大量の爆弾を積んだ車がみつかった事件で、ISOC所属の陸軍士官ら数人が逮捕され、タクシン氏にISOC副司令官を解任された。
《newsclip》