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タイのコピー薬導入策、米政府が撤回要求

2007年5月22日(火) 23時12分(タイ時間)
【タイ】タイ政府が米製薬大手アボットのエイズ治療薬「カレトラ」などに対し強制実施権(国が公益上の必要性などから特許権の実施を第3者に付与する権限)を発動し、ライセンス契約なしで製造された安価なコピー薬の導入を認めたことについて、訪米中のタイのモンコン保健相は5月22日、米国のグティエレス商務長官らに発動を取り消すよう求められたことを明らかにした。保健相の訪米はコピー薬導入に関し米側の理解を求めることが最重要課題だったが、グティエレス長官は強硬姿勢を崩さず、話し合いは物別れに終わったという。国営タイ通信などが報じた。

 米国はこの問題で、タイを包括通商法スペシャル301条(知的所有権侵害国の特定・制裁)の「優先監視国」に指定し、通商制裁をちらつかせている。モンコン保健相は訪米前、ガン治療薬に対しても強制実施権を発動する考えを示していたが、米政府の対応が予想外に厳しく、「気が滅入る」(保健相)結果となった。
《newsclip》