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タイ前野党に無罪判決

2007年5月30日(水) 15時39分(タイ時間)
【タイ】前政権与党のタイ愛国党とライバル政党の民主党というタイの2大政党が昨年4月の下院総選挙での選挙違反に問われた裁判で、憲法法廷は30日、民主党を無罪とする判決を下した。同党は解党、党執行部の5年間公職追放を回避し、愛国党が解党処分を受けた場合、次期政権の中核となる公算が高まった。

 愛国党への判決は数時間後に予定されている。 

 民主党は昨年4月の総選挙をボイコットするなどタクシン前首相追放の動きに同調してきた。裁判では、総選挙の際に零細政党を資金援助し愛国党を攻撃させた容疑などが争われたが、いずれも無罪となった。ただ、同党が「雇った」とされた民主前進党は党員記録を偽造した罪で有罪となり、解党命令を受けた。


〈民主党〉
第2次大戦後間もない1946年に設立されたタイで最も古い政党。保守中道の王党派で、90年代には当時党首だったチュアン・リークパイ現党顧問会長が2度首相を務め、政界をリードした。現党首はアピシット・ウェーチャチーワ氏。

〈愛国党〉
警察官から実業界に転進し、通信事業でタイ屈指の富豪となったタクシン・チナワット氏が98年に設立。バラマキ型政策を前面に出した選挙手法と巨額の資金で01年の総選挙で歴史的な大勝を納め、政権樹立後はタクシン氏の政策実行力と派手なパフォーマンスで高支持率を維持。中小政党の吸収・合併で、05年の総選挙ではタイ史上初の単独過半数を制した。しかし、強権政治に不満を強めた都市中間層の一部と、利権を奪われた旧勢力が反対に回り、06年9月の軍事クーデターで政権崩壊した。
《newsclip》