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テマセク、ラオスとカンボジアの携帯電話に出資

2007年6月3日(日) 08時05分(タイ時間)
【タイ】シンガポール政府の投資会社テマセク・ホールディングスは間接出資するタイの通信衛星会社シン・サテライトからラオスとカンボジアの電話事業の一部を買い取る。傘下の通信大手シンガポール・テレコムと事業提携させ、サービス向上、業績拡大を目指すもようだ。

 携帯電話事業の投資会社アジア・モバイル・ホールディングスを通じ、シン・サテライトの100%子会社シェニントン・インベストメンツの株式49%を2億ドルで取得する。シェニントンはカンボジアで携帯電話事業を展開するカンボジア・チナワットに100%、ラオス政府と合弁のラオスの携帯・固定電話会社ラオ・テレコミュニケーションズに49%出資している。

 発表があった6月1日、シン・サテライトの株価は前日比23%高の10.9バーツで引けた。

 テマセクは昨年、シン・サテイライトやタイ携帯電話キャリア最大手AISなどを傘下に持つ事業持ち株会社シンをタイのタクシン前首相一族から買収したが、この取引が一因となり、タクシン氏は軍事クーデターで首相の座を追われた。テマセクのシン所有については現在、外国人出資比率規定違反の疑いでタイ商務省が調査を進めている。タイ軍事政権は今年2月、「人工衛星は国家資産であり取り戻すべき」としてシン・サテライトの奪回を主張したが、こちらはその後、尻すぼみとなった。


〈シン・サテライト〉
世界最大級、最新鋭のブロードバンド通信衛星「IPスター」など通信衛星4基を所有・運営。子会社を通じ、インターネット・プロバイダー、データ通信などの事業も行っている。06年決算は総売上高が前年比30.5%増の89億7300万バーツ、最終赤字4600万バーツ。
《newsclip》