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〈インタビュー〉 NISSIN ELECTRIC (THAILAND)

2007年6月3日(日) 21時08分(タイ時間)
——タイ進出の経緯についてお聞かせください
 弊社は1987年、受変電機器メーカーである日新電機のタイ現法として設立しました。電力会社向けの6000?2万ボルトクラスのコンデンサや6000ボルトクラスのブレーカーを生産、全量を親会社に輸出するなど、設立から10年は生産機能のみを追及した分工場としての役割を担っていました。

——現在はさまざまな製品を取り扱っているとのことですが?
 日本で省エネの意識が高まり、日新電機の大口顧客だった電力会社が97年ごろから相次いで設備を縮小。親会社のみに頼っていた受注が激減してしまったことが、新規事業を展開するきっかけとなりました。97年はタイでは経済危機が発生した年であり、親離れして独自路線を歩まなければ、タイからの撤退もありうるといった状況でした。

——そのような状況の中で手がけた事業は?
 金属部品加工事業、ファインコーティング(FC)事業、パッケージング事業などです。金属部品加工は99年に開始しましたが、日新電機は受変電機器を部品から組み立てており、すでにノウハウを蓄積していました。また、事業拡張を見込んで建てたままとなっていた第2工場を持て余していたこと、そのころ主に外資系メーカーが部品の現地調達率を引き上げ始めていたこと、取引先が金属部品加工の依頼先を探していたことなど、好条件がそろっていました。工作機械、建設機械、コンポーネント、業務用電気機器、FA用コンピュータなどといった、多品種少中量のメーカーが主なお客様です。

——ファインコーティング、パッケージングに関しては?
 ファインコーティングに関しては、日本ではコーティング設備を生産しているほか、工具メーカーとの合弁でコーティング事業を展開中など、やはりノウハウを蓄積しています。タイでは工具や金型のチタン被膜のコーティング、再研磨などを行っています。こちらのお客様は、工具や自動車部品といった大量生産メーカーです。パッケージング事業は梱包材の生産をしており、既存の木材パレットに代わりに樹脂を加工した、新しい梱包材でリサイクル可能なアイテムです。金属加工の弊社としては未知の樹脂加工でしたが日系メーカーとの提携で順調に進んでいます。

——独自路線を進むに当たって親会社はどのような反応を?
 グループ内ではもちろん、親会社と子会社の在り方を問う意見がありました。しかし、手掛けた事業がいずれも成功し、グループ全体としてのさらなる可能性を示したことが、理解につながりました。特にファインコーティングは、タイでの成功を機に中国で同事業を開始、拠点が4カ所にまで増えるなど、ビジネスモデルとなっています。

——そのほかの事業は?
 グループ向けに開始したCAD/CAMによる設計受託の事業があります。現在、14?15人のタイ人技師が各種設計に取り組んでいます。本業である受変電機器の製造も継続、タイ国内では首都電力公社(MEA)、地方電力公社(PEA)、タイ発電公社(EGAT)などが弊社製品のエンドユーザーです。また受変電器事業の一部としてバスダクト事業も数年前から開始しました。また、工場設備事業では、業務用洗浄設備機器の自社開発を経て、製造販売を開始。すでに自動車関連メーカーなど複数のお客様からご注文をいただいております。

——今後の新規事業の計画は?
 当面は既存事業に注力していく計画です。金属部品加工のお客様である工作機械メーカーなどは未だ多くが日本にとどまっており、タイ進出はこれからですので、営業面を強化して新たなお客様の開拓をしていく予定です。ファインコーティングに関しても、お客様が現在の日系メーカーから地場メーカーに広がりつつあります。金属加工もファインコーティングも、弊社にとってはさらなる拡大が見込める市場と期待しております。

——売り上げについては?
 金属部品加工事業で全体の44%を占めています。次いで受変電機器事業が20%、その他新規事業36%となっています。受変電機器事業が親会社からの受注ですので、実に売り上げの80%が新規事業によるものです。額としては全体で2006年が7億6710万バーツ、今年の目標は8億9400万バーツです。

——ありがとうございました

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《newsclip》