RSS

タイ検察、前首相夫妻を汚職容疑で起訴

2007年6月18日(月) 16時27分(タイ時間)
【タイ】タイ検察庁は18日、タクシン前首相夫妻を汚職防止法違反で起訴すると発表した。昨年9月に政権を奪取したタイ軍事政権は、タクシン政権の汚職をクーデターの主な理由に挙げたが、タクシン氏本人が軍政下で起訴されるのは今回が初めて。

 タクシン氏が首相在任中だった03年に、妻のポジャマン氏がタイ中央銀行から不動産を購入した取引が、国家機関と、当該機関の管理・監督職である国家公務員もしくはその配偶者が事業契約などを結ぶことを禁じた汚職防止法に抵触したと判断した。

 問題の土地はバンコクの都心から近い地下鉄沿線の5.3ヘクタール。ポジャマン氏はタイ中銀が実施した差し押さえ不動産の競売で、この土地を7.7億バーツで落札した。落札額が比較的低かった上、公的機関と現職の首相夫人の取引だったため、当時も違法性を指摘する声があった。

 一方、軍政がタクシン政権の汚職捜査のため設置した資産調査委員会は18日、タクシン氏一族の7つの銀行口座を新たに凍結すると発表した。同委は11日に、21の口座に預金されたタクシン氏一族の資産529億バーツ(約2000億円)の凍結を命じたが、4—11日にかけ当該口座から80億バーツ以上が引き出されていたことが明らかになり、資金逃しを防ぐため、追加措置をとった。

 軍事政権は5月末に旧与党・タイ愛国党を解党するなど、ここへ来て、タクシン氏に対する攻勢を強めている。同氏支持、反軍政の動きは政権を揺るがすには至っておらず、軍政は強気の政局運営に自信を深めているもようだ。
《newsclip》