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〈インタビュー〉 BORAL CONCRETE (THAILAND)

2007年6月19日(火) 23時54分(タイ時間)

——ボラルという会社についてお聞かせください
 ボラルは1946年にオーストラリアで設立されたレディミックスコンクリート・メーカーです。母国はもちろん、米国やアジア地域での事業展開に力を入れており、同国・地域で300を超えるコンクリートプラントを保有し、年間1千万立方メートルのコンクリートを製造。オーストラリアとインドネシアでは、それぞれ最大手としての地位を築いています。コンクリートにとどまらず、その原料となるセメントや砕石、さらにはアスファルト、石炭、レンガ、瓦、石膏ボード、材木、窓枠などの多種多様な建築素材を取り扱っています。

——タイ現法設立のきっかけは?
 タイは常に輸出拡大が見込まれる国であり、それに伴う工場、住宅、都市などの建設やインフラ整備で、より良質な建築素材が求められる市場と判断。過去12年間にわたって活躍してきたレディミックスコンクリート・メーカーの「パイオニア・コンクリート・タイランド」を2004年に買収、ボラルのタイ現法としました。会社としては15年の実績を誇ります。コンクリートプラントは国内50カ所、採石場は5カ所を保有。タイ第2の規模で、市場シェアは6?9%です。

——コンクリート以外の製品は?
 原料となるセメントは、今のところ現地製造に至っておりません。セメントの年産能力がタイ全体で5600万トンなのに対し、需要が2800万トンと、高品質のセメントが潤沢にあることが理由です。一方、石膏ボードをタイ大手サイアムセメントとの合弁会社サイアム・ジプサム・インダストリーで、同社のエレファント・ブランドとボラル・ブランドを製造しています。

——ボラル製コンクリートの特徴は?
 コンクリートはセメントと砂や石を混ぜるだけのものと思われがちですが、実はセメント、砂、砕石、水、化学薬品(混和剤)を用途、強度、耐久性によって率を微妙に変えながら配合する、高度な技術が求められる建築素材です。顧客の要望に応じて特注を受けることも多く、その種類は何百にも達します。弊社はオーストラリア、米国、アジア諸国での60年の実績と高い技術力を生かし、コンピュータによる厳密な製造管理のもと完成度の高いコンクリートを作っています。

——その品質はどのような形で現れていますか?
 タイはコンクリート業界の競争が激しいことから、まずは厳選された原料が求められます。採石場を自社で保有する理由も、最高品質の原料の確保を目的としたものです。コンクリートの混合方法にも違いがあります。欧米諸国では一般的ですが、日本ではまれなトラックミックスを採用しています。そして、弊社の技術担当部長がラジャパット・ラジャナカリン大学工学科でコンクリートに関する臨時講師を務めて5年以上になるなど、人材面での質の高さにも自信を持っています。

——トラックミックスとは?
 一般ではプラントに設置したサイロでコンクリートを混合するのに対し、弊社ではトラックミックス機能を備えたミキサー車で混合を行います。ミキサー車内で配合成分を正確に計算して混合するので、ムラがなく、必要な分だけを積み込め、生産効率が高く、高品質を維持しながらコストの節約にもつなげられます。

——トラックミックス機能を備えたミキサー車の台数は?
 弊社はさまざまな用途の車両を600台余り保有していますが、そのうち430台がミキサー車で、全てトラックミックス機能を備えています。同業他社のほとんどは下請業者のミキサー車を利用していますが、弊社は全車が自社トラックで、国内最大規模を誇ります。

——最近の実績は?
 建設最大手イタリアンタイ・デベロップメントのバンコク近郊ジェンワタナ通りでの政府施設建設、シノタイエンジニアリングと丸紅によるソンクラー県ジャナ郡の火力発電所建設、丸紅と間組による東部チャチュンサオ県バンパコンの火力発電所建設などへの、コンクリート供給があります。日系建設会社では、安藤組、鹿島建設、清水建設、竹中工務店、西松建設、大成建設、間組、ナカノフドー建設、東亜建設工業ほか、タイに進出されている多くの大手建設会社とお付き合いをさせていただいております。現在、マーケティング・アドバイザーに日本人を招いてさらなる関係強化を図っております。

——事業拡張などの予定は?
 まずはコンクリートプラントの充実です。毎年5カ所以上のプラントを新規建設しており、今後しばらくはこのペースを維持していきます。特にイースタンシーボード(東部臨海地域)での拠点確保に力を入れており、弊社ロゴを見かける機会が多いはずです。
——ありがとうございました

BORAL CONCRETE (THAILAND) LIMITED
BORAL QUARRY PRODUCTS (THAILAND) LIMITED
住所:12 Floor P.B. Tower 1000/51 Sukhumvit 71 North Klongton Wattana Bangkok 10110
電話:0-2728-8888 ファクス:0-2728-8889
マーケティングアドバイザー:志井稔(シイ・ミノル)
携帯081-889-3151 Eメール:shii@asianet.co.th
ウェブサイト:www.boral.com.au
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