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旧タイ与党がさらに分裂か、2派が別会合

2007年7月2日(月) 20時10分(タイ時間)
【タイ】5月末に解党処分を受けた旧与党・タイ愛国党のタクシン前首相派とジャトゥロン前党首代行派が2日、バンコク都内の別々の場所で会合を開いた。ジャトゥロン氏は自派会合後、前首相派の会合に姿をみせ、分裂のうわさを否定したが、タイの地元紙は、同氏がタクシン氏と無関係に新党結成に動き、スダーラット前農相、タクシン氏の妹のヤオワパー前下院議員ら前首相側近の反発を買ったと報じている。

 前首相派の会合には、スダーラット氏、ヤオワパー氏、ポンテープ前下院院内総務、ネーウィン前首相府相、スラポン元政府報道官、スタム元副内相らのほか、前下院議員約100人が集まった。一方、ジャトゥロン氏の会合に大物の姿はなく、参加者も少なかった。

 愛国党は昨年9月のクーデターで政権を追われ、その後、有力派閥の多くが離脱した。解党処分後は「タイ愛国グループ」と名乗り活動を続けている。


〈愛国党〉
警官から実業界に転進し、通信事業でタイ屈指の富豪となったタクシン・チナワット氏が98年に設立。バラマキ型政策を前面に出した選挙手法と巨額の資金で2001年の総選挙で歴史的な大勝を納め、政権樹立後はタクシン氏の政策実行力と派手なパフォーマンスで高支持率を維持。中小政党の吸収・合併で、05年の総選挙ではタイ史上初の単独過半数を制した。しかし、強権政治に不満を強めた都市中間層の一部と、利権を奪われた旧勢力が反対に回り、06年9月の軍事クーデターで政権崩壊した。
《newsclip》