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タイ軍政トップ、次期総選挙に出馬か

2007年7月11日(水) 09時22分(タイ時間)
【タイ】昨年9月のクーデターを指揮したソンティ国家安全保障評議会(CNS)議長・タイ陸軍司令官(60)が年末に予定されている下院総選挙に出馬する公算が高まっている。ソンティ氏は今年9月末に陸軍を定年退官し、CNS自体も総選挙後、解散するため、軍部が権力を維持するには、軍政幹部の政界入りが不可避とみられていた。
 
 ソンティ氏は11日、今後2カ月で出馬するかどうか決断すると述べ、政界入りするとしたら、あくまで国益のためだ、と強調した。出馬の場合、前与党・タイ愛国党から分裂した政治派閥を親軍政党としてまとめ、幹部に就任するとみられている。

 タイ愛国党が5月末に裁判所命令で解党されたため、次期総選挙では前野党・民主党が優勢とみられている。しかし、前与党グループが総選挙で勝利し、タクシン前首相が復権すれば、CNSは一転窮地に追い込まれる。ソンティ氏はこうした事態を避けるため、軍の集票力、影響力を駆使し、親軍政党と前野党連合の勝利を目指すもよう。

 ソンティ氏は陸軍士官学校卒。タイ共産党掃討戦、ベトナム戦争、カンボジア内戦などの前線勤務を経て、2002年にタイ陸軍の特殊部隊、特別戦闘司令部(SWC)の司令官に就任。05年にイスラム教徒として初めてタイ陸軍司令官に就いた。06年9月の軍事クーデターを指揮し、政権奪取後、SWC元司令官のスラユット枢密顧問を首相に招いた。
《newsclip》