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〈タイ業界事情〉 日本人幼稚園

2007年7月20日(金) 12時36分(タイ時間)
 バンコクには日本人専用、もしくは日本人による日本語で保育を行う幼稚園が10園ほどあり、規模は大きい園で園児数250人、小さいところでも60人と、いずれも本格的だ。常夏のタイであっても、日本の四季が実感できる飾り付けをしたり、季節感のある行事を催したりと、日本と変わらない環境を維持。バンコクの日本人学校であっても、本帰国後の日本の幼稚園・小学校であっても、子どもが適応しやすい環境作りに努めている。

 4歳になる年からの年少、同5歳の年中、同6歳の年長のほか、タイでは年少の下に最年少、さらに最々年少とあり、1歳半から通わせることが可能だ。日本でも最近は0歳から受け付ける幼稚園が目立つものの、年少から通わせるのが一般的。一方で、バンコク在住の日本人の家族は、最年少、最々年少から積極的に通わせている。近所に緑が豊かな公園があって安心して遊べるような日本と比較して、タイでは治安、インフラ、気候などで不安を感じるというのが、最も大きな理由のようだ。

 学期は、1学期がタイ正月(水掛け祭り)を越した4月20日前後から8月第1週、2学期が9月初めから12月20日前後、3学期が1月5日前後から3月20日前後。日本とほとんど変わらないが、タイの気候に合わせて、春休みが夏休みより長くなっている。

 保育時間はまちまちで、保育時間後にサッカー、体操、エアロビクスなど課外教室を実施する園がある。また、給食制と弁当制に分かれる。保育料は年間料を1カ月当たりに割って800バーツ?1万4000バーツといったところ。

 保育内容は、どこの幼稚園も日本との差がないよう努めている。季節感のない常夏のタイで「日本」を実感できるよう、季節ごとの行事、四季折々の飾り付けや工作内容に気を配る。さらに、ハロウィンやクリスマスといった日本でも一般化しつつある欧米の風習、タイの灯ろう流しであるロイクラトンといった、タイの風習の取り入れにも積極的だ。保育士は当然、日本人。アシスタントはタイ人がほとんどだが、誰もが何らかの形で日本語を話す。

 一方で、インター校附属の幼稚部・幼稚園では、日本人の子供たちを受け入れながらも、インター校入学に適した内容を重視している。日本の幼稚園では、読み書きはさほど重視しないが、インター校は入学時点でABCの知識が求められる。幼稚園においても、アルファベットをはじめ、簡単な計算などの授業が行われ、小学校さながらの時間割が存在するところが多い。海外駐在が今後も長く続き、子供をインター校で学ばせる計画であれば、インター校附属の幼稚部・幼稚園への入園も、ひとつの選択肢となろう。

 日本の幼稚園とバンコクの日本人幼稚園との違いといえば、インフラ事情から徒歩での登校園がほとんどなく、通園バスの利用が圧倒的という点だろうか。そのため、雨の日、新学期の時期などは通園バスが渋滞に巻き込まれ、園児が集団で遅刻することが少なくない。また、常夏という気候のため、気温が下がる12?1月以外はプールが開いており、ほぼ1年中水遊びが可能だ。

 子供に合った幼稚園を探すことは、決して簡単ではない。入園の際は、在バンコク日本人がボランティアで結成するタイ国日本人会厚生部「バンコクすくすく会」などで情報を収集、実際に幼稚園まで足を運ぶべきだ。見学の際は、代表の理念を確認し、子供たちの様子をうかがい、クラスの定員数、スタッフの数、トイレの環境など細かく確認することをお勧めしたい。

 通っている幼稚園に合わずに途中で転園して苦労するのは、保護者だけでなく子供にとっても大きな負担である。日本と同じ環境の幼稚園が揃っている分、子供に合った幼稚園を見極めたい。

The American School of Bangkok

住所:The American School of Bangkok Sukhumvit Campus
59-59/1 Sukhumvit Road Soi 49/3 Wattana, Bangkok 10110
電話:0-2620-8600(内線132) 081-313-0819(谷口)
ファクス:0-2261-0330
ウェブサイト:www.asb.th.edu
《newsclip》