RSS

〈インタビュー〉 REVO INTERNATIONAL

2007年8月4日(土) 14時17分(タイ時間)

REVO INTERNATIONAL inc.
越川 哲也 氏 (代表取締役)

——バイオディーセル燃料(BDF)とは?
 廃食用油や植物油から作られるディーゼルエンジン用燃料の総称です。廃食用油の再生利用、二酸化炭素の削減など、地球に優しいエネルギーとして、日本や欧米諸国でも注目されています。当社製品「C-FUEL」は、廃食用油を原料にして製造、自動車燃料に使用した際は硫黄酸化化合物(SOx)をほとんど排出せず、黒煙の排出を3分の1から6分の1削減します。

——日本でのBDFの普及度は?
 BDFは、製造自体は簡単ですが、使える製品とするには高度な技術が求められます。日本では現在、多くの企業が製造していますが、国土交通省・経済産業省の基準をクリアする製品はほとんどない、といった状況です。

——御社製品の実績について
 過去10年にわたり、京都市のゴミ収集車の燃料として、軽油と混合しないC-FUEL100%で、市所有の全車両220台に使用されております。さらに同市の市バスでは80台が、軽油20%との混合で使用。ほか、大阪府や滋賀県などの多くの公的機関や企業でご利用いただいております。C-FUEL利用の実績を長年にわたって公的機関で積んでいるのは、当社のみです。また、アジアクロスカントリーラリー、ダカールラリー(パリダカ)などに出場していずれも完走、過酷な条件においても利用できることを実証済みです。

——BDFの飛躍的な普及はありえますか?
環境保全、循環型社会の構築といった立場から、国が率先して普及に努めています。ようやくといった感がありますが、自動車燃料としての軽油の場合、BDFの5%までの含有量が認められました。いずれはBDF混合が容認が義務となり、年を追って含有量も引き上げられていく計画です。ただ、原料となる廃食用油が需要に追いつかず、また植物油は最も安価なパーム油でさえも軽油より値が張り、しかも品薄という問題を抱えています。

——来タイのきっかけは?
 原料確保のため、以前からマレーシアやタイなどパーム油の生産国に目を向けていました。現時点では、次世代の主力燃料となる可能性を秘めていることから、どの国もパーム油の輸出を制限しており、原料確保は実現していません。しかし来タイを重ねるうちに、BDF開発の技術・情報を、タイの政府機関に提供するようになりました。その結果、タイ国営石油大手PTTからの受注で、中部アユタヤ県ワンノイ郡のPTT中央研究所の敷地内にパイロット・プラントを建設、7月に引き渡しを終えました。

——タイのBDFへの取り組みは?
 2008年4月より軽油にBDFを2%混合させることを、タイのエネルギー省がエネルギー政策会議で決定するなど、積極的に取り組んでいます。BDFの研究・開発は、欧米諸国が率先して始めたことにより、タイの関係者は一様に欧米寄りでしたが、ここに来て当社の技術も評価してくれています。欧州諸国は主に菜種油を、米国は主に大豆油を原料としますが、日本は廃食用油、いわゆるてんぷら油の再利用から始まっています。てんぷら油は、菜種油、大豆油、パーム油など多くを含んでいます。パーム油を主要原料とするであろうタイにとって、当社の技術は最も必要なものだったのです。

——原料はやはりパーム油が主力でしょうか?
 タイで育ちやすく、植物油の中で最も安価という点で、やはりパーム油が主力となるでしょう。特に南部は、手付かずの野生のアブラヤシが多いと聞きます。痩せた土地では、ジャトロファという豆種の木を植林することが可能です。採油率は低いのですが、食べられないため、パーム油、菜種油、大豆油などのように食用と競合しないという利点があります。

——御社の商業ベースでの事業拡張について
 プラント設計・建設で、現地法人の設立を進めています。すでにタイの大手企業より引き合いがあり、同社オーナーはすでに日本視察を終えています。PTTに納入したプラントは1000リットル/日(24時間)という設備規模ですが、商業ベースでは100?300トン/日といった規模となるでしょう。将来的には、現地パートナーと自社プラントを設立、BDFの日本への輸出を考えています。BDF製造により、原料採取に従事するタイの方々が豊かになるよう、手を取り合って事業を展開できればと思っております。
——ありがとうございました

京都本社
住所:612-8473 京都市伏見区下鳥羽広長町173番地
電話:+81-075-604-0518
ファクス:+81-075-604-0519
Eメール:nanohana@e-revo.jp
ウェブサイト:www.e-revo.jp
《newsclip》