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陸軍の大物、親軍政党から出馬表明

2007年8月5日(日) 20時41分(タイ時間)
【タイ】タイ治安作戦司令部(ISOC)のパンロップ顧問(陸軍大将)は5日、年末に予定されている次期下院総選挙に、新たに設立される予定のラックチャート(愛国)党から出馬する考えを明らかにした。一方、軍事政権トップのソンティ陸軍司令官は同日、ラックチャート党から出馬要請を受けたことはなく、政界入りするかどうかはまだ決めていないと述べた。

 パンロップ大将はタイ深南部担当だった04年4月、パタニー市内のモスクに立てこもったイスラム過激派32人に集中攻撃を浴びせ、全員を殺害。その後、過激派の多くがナタしか持っていなかったことが明らかになり、ISOC副司令官に配置換えになった。

 06年8月には、タクシン首相(当時)宅近くで大量の爆弾を積んだ車がみつかった事件で、車を運転していた中尉らISOC所属の陸軍士官ら数人が逮捕され、タクシン氏にISOC副司令官を解任された。パンロップ大将は事件への関与を否定、「私がやったら首相は生きていない」と発言し、物議をかもした。

 ラックチャート党は実業家のカジット氏が7月に設立を発表した。背後には、カジット氏と親しいスワット前タイ愛国党副党首、ピニット前タイ愛国党副党首らがいるとみられる。

 スワット氏は故チャーチャイ元首相が創設したチャートパタナー党の党首を務め、後に同党をタクシン前首相率いるタイ愛国党と合併し、タクシン政権で副首相、法相などを務めた。昨年9月のクーデター後は、いち早くタイ愛国党を離党したが、同党に対する裁判所の解党命令にともない、5年間の公職追放処分を受けた。実家は準大手のゼネコン(総合建設会社)を所有し、軍との関係は深く長い。妻はタイ軍には珍しい女性将官。
《newsclip》