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新聞広告に神風? お守りブランドが大量出稿

2007年8月13日(月) 13時20分(タイ時間)
【タイ】タイで大人気のお守り「ジャトゥカーム・ラーマテープ」のメーカーが今年に入り大量の新聞広告を出稿し、苦戦が続く新聞広告にとって恵みの雨となっている。

 ジャトゥカームのブランド「ワトゥモンコン」は7月1カ月で1.1億バーツ、1—7月では4.7億バーツの広告費を投じ、ブランド別の広告支出で7月は1位、1—7月でもポンズのフェイシャルスキンケア商品に続く2位に入った。広告出稿のほとんどは新聞で、7月の広告支出(推定)がテレビが前年同月比3.7%減、45.2億バーツ、雑誌14.2%減、4.4億バーツ、ラジオ6.8%減、5.3億バーツなど軒並み落ち込む中、新聞は10.5%増、13.2億バーツと2ケタ増になった。

 ジャトゥカームは約20年前にタイ南部で創始されたお守り。「身に着けていると銃で撃たれても死なない」「高貴な方が収集されている」といったうわさで昨年から注目を浴び、タイにもともと存在するお守り投機市場の枠を超え、全国的な大ヒット商品となった。現在はタイ各地で製造され、普及品が数百万個の巨大市場となる一方、稀少モデルは1個数百万バーツで取引され、市場規模は全体で「400億バーツ」(タイの銀行系シンクタンク推計)に上るという。

 売れ行きに目をつけたタイ空軍が、「ジェット戦闘機で超音速飛行させた原料を使用」したニューモデルのジャトゥカームの製造販売を始めたほか、民間信仰と投機の合体を不快とする人気僧侶がジャトゥカームを模したクッキーを製造するなど、官民挙げての大ブームとなっている。ただ、供給過剰で値崩れも起き始め、人気のないモデルは露店で1個10バーツ以下で投げ売りされている。
《newsclip》