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タイ新憲法案、19日に国民投票

2007年8月18日(土) 11時18分(タイ時間)
【タイ】タイ新憲法案への国民投票が19日に迫り、賛成、反対の両派が国民への最後の訴えに力を振り絞った。ただ、国民の多くは新憲法案を読んでいないもようで、投票への盛り上がりはいまひとつのようだ。

 国民投票にかけられる新憲法案は、昨年9月のクーデターでタクシン政権を追放、1997年憲法を廃棄したタイ軍事政権が作成した。上院の一部を任命制にするなど、官僚、エリート層によるコントロールを強化し、選挙で選ばれた政府の権限を削減する内容となっている。

 各種世論調査では、内容に不満ながらも政局安定化のため賛成票を投じるという意見が過半数を占めた。前与党・タイ愛国党主流派は反対。前野党・民主党は可決した後、改正すればいいという立場だ。

 スラユット首相は新憲法案が否決されても年内に下院総選挙を実施する方針に変わりはないとしている。この場合、1997年憲法など以前の憲法を再度施行する形になる。

 劣勢の反対派は都市部住民に「賛成はクーデター容認だ」と呼びかける一方、地方では前首相派の地元政治家が票固めに動いた。票買収の疑いも浮上し、軍政が調査に乗り出している。軍政は軍、官僚機構を動員し、前首相支持が根強い東北部、北部で賛成票の取りまとめに力を注いだ。

 投票当日には、タイで大人気のサッカー、イングランドプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティの試合がある。タクシン前首相が買収し今期2連勝中のマンCとタイで最も人気がある最強チーム、マンUの対決とあり、庶民の話題は国民投票よりこちらに傾きがちのようだ。
《newsclip》