FLYING ELEPHANT CO., LTD.
杉田三男 氏 (代表取締役)
——御社設立の経緯について
以前勤めていた日系メーカーの現法設立のため、1989年に来タイしました。社長として6年の任期を終え帰国が決まったとき、本社が経営悪化で希望退職者を募ることになり、そのまま退職、1995年にフライング・エレファントを立ち上げました。もともとは日本の舞台劇を導入するために設立し、日本の舞台劇会社「劇団飛行船」との共同出資でした。社名の「フライング・エレファント」には、アジアの子供たちに夢と感動を与えようという思いが込められています。ただ舞台劇は、タイとマレーシアで3回のマスコットのミュージカルを実現しましたが、97年に発生した経済危機のあおりを受け、継続を断念せざるを得ませんでした。
——現在の事業について
マスコット、ゲーム、モックアップ、舞台背景などの製造、そこから派生するさまざまなイベントの進行、ブース設置などのお手伝いです。タイ企業向けは、マスコットや販促用ゲームの製造・レンタルがメインで、広告代理店に積極的にセールスをかけています。マスコットはいわゆる着ぐるみで、今年は年間200体の製造を目標にしていますが、競争が厳しい市場です。現在、シーゲームのキャラクターである猫のマスコットを20体ほど製造しています。
——ゲームというのは?
ゲームセンターにあるような電子ゲームではなく、短期間のプロモーションに使う類のもので、ラッキードロー、もぐら叩き、大声競争などを、お客様の名前やロゴなどを入れて製造販売しています。パトゥムタニ県ランシットに工場を構えており、全製品が受注生産です。販売とは別に、レンタル用で約100台そろえており、年間で約1000台を貸し出しています。これらマスコットやゲーム製造で、会社の売り上げの4割を稼ぎ出しています。
——日本人向けの事業について
日本からタイに来られるインセンティブツアーのコンベンションやパーティーの仕事がメインです。年間100—120のパーティーを開催し、これが売り上げの4割を占めます。バンコクの5つ星ホテル、大手インバウンド旅行代理店、日本のオーガナイザー、タイ観光庁(TAT)の日本の出先機関などに日本語のカタログを配布、幅広く知っていただくようがんばっています。
——タイ進出企業向けの事業は?
日系、欧米系を問わず、国内の企業を対象に、オープニングパーティーや記念式典、各種イベントの企画・進行のお手伝いをしています。さまざまな式典の流れを簡単に述べた「式典セレモニー早判り」という日本語タイ語併記のカタログを用意し、ご希望の方に差し上げています。周年の式典やオープニングパーティーというのは、基本的にご自身で出来るものです。規模が大きくなければ、このカタログを読むだけで、弊社のような業者を使わずに済みます。
——事業を展開する上で難しいことは?
日本からのインセンティブツアーの受け入れは、「お客がタイに来ないと仕事にならない」という、他力本願な商売です。9.11事件、新型肺炎SARS、昨年のタイのクーデターなど、大きな事件が起きると海外からの大型ツアーは確実に減少します。そのため現在は、先に述べたような国内企業を対象にしたイベントや式典のお手伝いに力を入れています。
——タイでの仕事の難しさは?
例えば日本でパーティーを進行する際、7時入場、7時5分社長あいさつ、7時8分乾杯、などと進行表が作成されます。この7時「8分」というのが、タイでは理解してもらうことが困難です。「何分しゃべるか判らないし、終わったら乾杯すればいいだけのこと」なのですが、日本からのお客様は、分刻み秒刻みを求めます。私どもの仕事は、この7時8分に向けて乾杯が出来るように準備することですが、これがけっこう大変なのです。ただ今では、弊社タイ人スタッフはこのような「日本人の馬鹿真面目さ」を理解しているので、安心していますが。
——事業拡張など今後について
タイでは「タムディー・ダイディー」、まじめにやれば実現する、といいます。弊社も地道にやっていれば、事業も少しずつ拡大していくのではないでしょうか。今年は日本からのツアーが冷え込んでおり、はなはだ景気は良くないのですが、楽観主義でいます。マスコットやゲームなどの製造は全て受注生産であることから、仕事の量に波があります。このため、規格マスコットの製造販売を研究中、試験的にタイ衣装を着た女性の等身大マスコットを製造しています。例えば店の前に立てて、客が来たらワイをして微笑むというものです。
——ありがとうございました
住所:
1/41 Soi 30 Sukhumvit Rd., Klongton, Klongtoey, Bangkok 10110
電話:0-2259-5717 ファクス:0-2261-2025
Eメール:flyel@cscoms.com
ウェブサイト:www.newsclip.be/ad/flying/ad_001.html, www.fact-link.com/home/fly/001406_2.html
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