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タイ政界に第3勢力結集構想

2007年8月20日(月) 17時44分(タイ時間)
【タイ】タイ北部の政治派閥マチマーを率いるソムサック前タイ愛国党(TRT)副党首は20日、複数の政党、派閥を糾合し、新政党を設立する構想を明らかにした。政界の第3軸として、旧TRT主流派(タクシン前首相派)と前野党・民主党という2大勢力の争いでキャスティングボードを握る考えのもよう。ソムサック氏は軍事政権幹部との関係が良好で、タクシン派に対抗する大型親軍政党となる可能性もある。

 ソムサック氏によると、プラディット前民主党幹事長率いる政治グループ、ルアムジャイタイがマチマーとの合併に大筋合意した。ほかに、スワット・リパタパンロップ前TRT副党首のサマナチャン・グループ、サノ・ティエントーン元TRT顧問会長が党首のプラチャーラート党などが参加を検討中という。

 タイ軍事政権が作成した新憲法案は19日の国民投票で賛成多数となったが、不支持も4割を超えた。最大の票田である東北部では不支持が6割強で、タクシン氏への根強い支持が明らかになった。

 軍政は国民投票後、年内に下院総選挙を行う方針を再確認したが、事態を座視すれば、タクシン派が総選挙で勝利、政権復帰という軍政にとって悪夢のシナリオが現実となる可能性がある。ソムサック氏らも、自派閥の政治家が勝ち馬に乗ろうとタクシン派に流出し、勢力が先細りする恐れがあった。


〈ソムサック・テープスティン〉
1955年、北部スコータイ県生まれ。キングモンクット工科大学卒。実家は中国系で、スコータイで運輸・建設会社を経営。25歳でスコータイ県議、28歳で下院議員、37歳で初入閣と、政界歴は長い。01年の総選挙前にTRTに参加し、タクシン政権で工業相、農相、労相などを務めた。

〈プラディット・パタラプラシット〉
1955年、北部ピジット県生まれ。金融、ホテル、セラミックなどで知られる華人財閥、パタラプラシット家出身。米フランクリン・ピアス大学卒。1995年に民主党から下院選に出馬し当選、1997—2001年副運輸通信相、2003—2005年民主党幹事長。
《newsclip》