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タイ軍政トップ、第2クーデターを否定

2007年8月22日(水) 09時13分(タイ時間)
【タイ】タイ軍事政権トップのソンティ陸軍司令官は22日朝、国営テレビ局チャンネル9のインタビューで、第2クーデターのうわさを事実無根として否定し、下院総選挙を実施する方針を再確認した。

 19日に投票が行われた新憲法案に対する国民投票で予想を上回る反対票が投じられたことから、軍部が主導権回復のため再度クーデターに踏み切るといううわさが流れていた。このうわさの影響もあり、21日のタイ証券取引所(SET)株価指数は前日比3.5%安となった。

 国民投票の結果は、賛成57%、反対41%。全国土の約半分が戒厳令下に置かれ反対活動が困難だったこと、軍政が国営メディアや兵士、官僚システムを動員し賛成票の取りまとめを図ったこと、新憲法案が通過しないと総選挙、民主政治復帰が遅れるという懸念があったこと——などからすると、反対の多さは衝撃的だったといえる。

 反対票を、昨年9月のクーデターで追放されたタクシン前首相への支持票として単純計算すると、下院議席の3分の1以上をタクシン派が獲得することになる。諸条件を加味すると、総選挙でタクシン派が勝利する可能性は十分にあり、軍政はあせりの色を隠せない。軍ではまた、9月末に定年退官するソンティ司令官の後任争いも勃発している。
《newsclip》