RSS

前タイ首相派乗っ取りの政党、党首に前バンコク都知事

2007年8月24日(金) 11時20分(タイ時間)
【タイ】裁判所命令で5月末に解党された前与党・タイ愛国党の主流派(タクシン前首相支持派)が大挙入党した政党、パランプラチャーチョン(人民の力)党が24日、党大会を開き、サマック・スントラウェート前バンコク都知事を党首に選出した。

 サマック氏は庶民的なスタイルでバンコクで根強い人気があり、タイ字紙最大手タイラットのオーナー一族と関係が良好。クーデターで追放されたタクシン前首相とは当初、対立関係にあったが、後に強力な支持者に変わった。ただ、都知事時代の汚職疑惑で捜査を受け、訴追される可能性がある。

 副党首には、タクシン前首相の秘書官長だったヨンユット・ティヤパイラット元科学技術相、タクシン前首相の義弟のソムチャイ・ウォンサワット前法務次官ら、幹事長にはスラポン・スープウォンリー元情報通信技術(ICT)相、副幹事長には北部プレー県の実力者アヌソン・ウォンワン氏、タクシン前首相の弁護士のノパドン・パタマ氏らが就任した。


〈サマック・スントラウェート〉
1935年、バンコク生まれ。貴族の家柄。タマサート大学法学部卒。1975年に副農相として初入閣し、76年に右翼団体がタマサート大学を襲撃し多数の死傷者を出した事件では右翼暴徒を扇動したとされる。70—90年代に副内相、内相、運輸通信相、副首相などを歴任。当初は民主党所属だったが、後にプラチャーコンタイ党を設立し、長く党首を務めた。2000年のバンコク都知事選で過去最高の100万票を得て圧勝したほか、2006年の上院選でも最多得票で当選。自らフライパンを握るテレビの料理番組などを通じ、お茶の間に人気がある。

〈スラポン・スープウォンリー〉
1957年生まれ。マヒドン大学医学博士。タクシン政権の目玉政策のひとつである、診察・治療費が1回一律30バーツの新医療制度の生みの親で、タクシン政権で副保健相、ICT相、政府報道官などを務めた。
《newsclip》