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謎のタイ料理店

2007年9月3日(月) 04時02分(タイ時間)
 スクムビット・ソイ7というのは不思議な通りで、入り口辺りは大量のオネーサンとオジサンが愛や経済を語らったりしているのですが、そこを通り過ぎると、急に静かで暗くなります。

 暗くなってから100メートルほど行った右手の、あまりぱっとしないタイ料理屋に入ってみました。一軒家を改造した店で、ちょっと変な構造です。週日の午後8時ごろで、客ゼロ。家の人と思しき娘さん1人が読書、もう1人がゲームに励んでました。

 注文したのは、ラープをクイティアオで包んだの(飲茶風)、トムヤム味のスープにセンミーを入れたの、ココナッツの入ったナムプリックの3品。飲み物は衰える一方の体を労わろうと、ハーブドリンクにしました。

 飲茶風はそのまんまの味でした。ナムプリックはまあまあ。センミーは意外にうまかった。しかしカップめんとかでありそうな味かも…

 これで500バーツほど。最近はタイ料理も高いですから、2人でこの値段、この味は、そこそこです。客が入ってないのは、場所のせいかもしれません。

 難点は、奇妙なBGMと異様に高い椅子。BGMは物悲しい曲が延々とかかり、今も頭の中で静かに鳴ってます。

 店名の「バーンヤー」は、おばあさんの家ということですね。店内にはプミポン国王の亡くなられた御母堂、通称ソムデート・ヤーの写真が何枚も飾ってあり、店の入り口には大きなラマ5世の肖像画がかかっていました。オーナーさんは王室ゆかりの人なのでしょうか?

 以前読んだ本によると、ソムデート・ヤーは父親が中国系移民で、8歳か9歳のころに両親を亡くし、チャオプラヤ川に小舟を浮かべ、果物を売っていたそうです。ひょんなことから王宮に拾われ、看護婦になるため米国に留学し、その地でチュラロンコン大王(ラマ5世)の息子のマヒドン王子と知り合い結婚。王子が早く亡くなった後は、3人の子供を欧州で育て、このうち息子2人が国王になった、という、ちょっと信じられないような人生を送った人です。

 タイ北部の山奥に学校を建てたり医療援助をしたりと活発に活動し、「メーファールアン」(空の王家のお母さん)とも呼ばれました。道もないような山岳地帯にいつもヘリコプターで乗り込んで行ったからだそうです。95年に亡くなられた時、枕元にはプミポン国王と国王の姉のガラヤニー王女、国王の次女のシリントン王女が付き添っていたとか。 (サンペイ)
《newsclip》

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