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ソムキッド前副首相らが第4勢力旗揚げ

2007年9月13日(木) 14時50分(タイ時間)
【タイ】旧与党・タイ愛国党(TRT)のソムキッド前副首相兼商務相派とスワット前副首相派は13日、合併し新政治グループを結成すると発表した。名称は「ルアムジャイタイ・チャートパタナー」。主要メンバーは2人のほか、プラディット前民主党幹事長、アネーク前マハーチョン党党首、ピチャイ元バンコク都知事、ウタイ元国会議長らで、下院・上院議員経験者約30人が参加する。

 TRTはこれで、▽タクシン前首相支持のパランプラチャーチョン(人民の力)党(PPP)▽スラキット元外相、ソムサック前労相、ピニット前保健相、サノ・プラチャーラート党党首らが結成した政治同盟「プアペンディン(国土のため)」▽「ルアムジャイタイ・チャートパタナー」——の3派に分裂した。これに民主党を中心とする旧野党連合を加えた4勢力が、年末に予定される下院総選挙で政権を争う見通しだ。

 「ルアムジャイタイ・チャートパタナー」は4勢力の中で最も前下院議員数が少なく、連立パートナーとして政権入りを目指すとみられる。強みは、TRT政権で経済政策を担当したソムキッド氏の政策立案能力と、東北部ナコンラチャシマ周辺のスワット氏の地盤だが、両氏とも5年間の政界追放処分を受けおり、表舞台には立てない。

 ソムキッド氏らは6月にソムサック前労相派との合併を発表したが、ソムサック派は11日に旗揚げした「プアペンディン」に参加し、袂(たもと)を分かった。「プアペンディン」にはワタナー・アサワヘーム氏ら灰色政治家が大量に流れ込んでおり、ソムキッド氏、スワット氏らはこれを嫌い、独自路線を選択したもよう。


〈ソムキッド・ジャートゥシーピタック〉
53年、バンコクの中華街ヤワラート生まれ。中国移民2世で、タイ語にはかなりなまりがある。米ノースウエスタン大学経営大学院(ケロッグ校)で博士号 (マーケティング)取得。タイ開発研究所(TDRI)教授、サハパタナピブン・グループ取締役、タクシン首相一族の不動産事業会社であるNCCマネジメント・アンド・デベロップメント副社長、タイオイル副社長などを経て、タクシン政権で副首相、財務相、商務相。著書に「The New competition」(Dr.Philip Kotler,Dr.Liam Faheyとの共著、85年刊)、「Exporting Behavior of Firms」「The Marketing of Nations」(Dr.Philip Kotler,Dr.Suvit Mesinceeとの共著、97年刊)がある。94年にタクシン氏が外相を務めた際に秘書となるなど、タクシン氏との関係は長い。チュラロンコン大学文学部副学部長を務めた妻のアヌラチャニーさんとの間に息子3人。




〈スワット・リパタンパンロップ〉
55年、ラチャブリ県生まれ。中国姓は「蕭」。カセサート大学工学部卒、米パデュー大学交通学修士。リパタパンロップ家がオーナーの大手建設会社プラユーンウィットの経営に携わった後、88年から下院連続当選。科学技術・環境相、運輸通信相、工業相、労相などを歴任し、03年にチャートパタナー(国家開発)党党首、04年に開発党をTRTと合併、副首相、法相などを務めた。地盤は東北部のナコンラチャシマ。妻は数少ない女性将官の1人。
《newsclip》