【タイ】タイ軍の実質トップである陸軍司令官に、10月1日付でアヌポン陸軍司令官補(写真)が就任する。19日にプミポン国王の承認を受けた。昨年9月19日のクーデターを指揮したソンティ陸軍司令官は9月末で司令官を定年退官するが、軍事政権・国家安全保障評議会(CNS)議長には留任する。
武力を直接握る陸軍司令官は、クーデターが多いタイでは非常に重視されるポスト。陸軍司令官出身の首相経験者は、80年代以降だけで、プレム(現枢密院議長)、スチンダ、チャワリット、スラユットの4氏に上る。
今回は特に、クーデターから民政移管への困難な時期を担うため、人事が注目を集めた。
アヌポン氏はクーデターで追放されたタクシン前首相と士官候補生学校の同期だが、同期生仲間では数少ない反タクシン派。部隊指揮官としてエリート路線を歩み、クーデターで重要な役割を果たした。定年まであと3年あることから司令官として立場が安定し、政治家の人事介入を回避できるとみられている。
候補に挙がったあと2人のうち、サプラン陸軍司令官補は国防省副次官に転任する。同氏は反タクシン派の急先鋒で、クーデター直後は陸軍司令官ポストに最も近いといわれたが、通信大手TOT、空港運営のAOTという国営大手2社の会長に就任するなど政治的な野心をみせた上、多額の公費を使った視察旅行に親族を同行するなど失点を重ね、ソンティ司令官らの信頼を失ったもようだ。
もう1人の候補であるモントリー陸軍参謀長は国軍最高司令部副司令官に就く。モントリー氏はソンティ司令官の信頼が厚いものの、参謀畑が長く子飼いの兵力がないのが弱点とみられていた。
〈アヌポン・パオジンダー〉
1949年生まれ。士官候補生学校10期卒、陸軍士官学校21期卒。2005年に陸軍第1管区(バンコク首都圏)司令官。
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