RSS

ミャンマー騒乱、注目避けるタイ

2007年10月1日(月) 15時51分(タイ時間)
【タイ、ミャンマー】ミャンマーの反軍事政権運動弾圧で、隣国タイは、国際社会の注目を浴びないよう、注意深く身を潜めているようだ。

 実際にはミャンマーから大量の天然ガスを輸入する最大の貿易相手であり、国内に100万人以上のミャンマー人が住む重要な関係国だが、「中国、インド、ロシアが圧力をかけなければ何も変わらない」(ブンロート国防相)と一歩引いた傍観者的な立場をとっている。スラユット首相は国際社会に歩調を合わせミャンマー軍政を非難したものの、調停、制裁などに向けた具体的な動きはみせていない。

 タイの消極的な対応は、「今回の弾圧でミャンマー軍政が倒れる可能性は低い」(ソンティ前陸軍司令官)という現実的な状況把握と、国際社会に「天然ガス輸入で軍政を支援する悪者」扱いされてはたまらない、という事情があるようだ。

 ミャンマー(ビルマ)は16世紀からタイへの侵攻を繰り返し、1767年にアユタヤ王朝を滅ぼした。こうした経緯から、タイ人の多くはミャンマーを宿敵視している。タイ国民の潜在意識には、ミャンマーが民主化し経済発展するよりは、貧困状態に沈んだままでいてほしい、という願望があるのかもしれない。
《newsclip》