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総選挙延期狙いスラユット下ろし? タイ・クーデター勢力が分裂

2007年10月3日(水) 00時54分(タイ時間)
【タイ】昨年9月のクーデターで発足したタイのスラユット内閣が、「身内」のはずの立法議会(軍部が任命した暫定国会)や国家汚職防止撲滅委員会(NCCC)から突き上げを受け、5閣僚が辞任する事態に追い込まれた。スラユット首相の国立公園内の土地所有疑惑を追求する動きが再浮上するなど、「スラユット下ろし」が本格化している。

 スラユット内閣、立法議会、NCCCは、いずれもクーデターでタクシン前首相を追放した勢力が人選を行った。しかし、年末に予定されている総選挙でタクシン氏が復権する可能性がちらついていることから、政府により強硬なタクシン支持派対策や総選挙の延期を求める声が強まり、穏健派のスラユット首相の退陣を迫る動きにつながっているようだ。

 立法議のミーチャイ議長によると、スラユット首相が辞任した場合、新憲法の規定により、後任は立法議から選ばれるという。一部には反タクシン最強硬派のプラソン憲法起草委員会委員長を首相に推す動きがある。

 スラユット首相はクーデターを指揮したソンティ前陸軍司令官を副首相として入閣させ政権基盤の強化を図り、2日夜にはテレビ演説で、5閣僚辞任の背景を説明、自分が総選挙まで辞任しない考えを確認した。
《newsclip》