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オリックス、タイの消費者金融買収

2007年10月4日(木) 20時58分(タイ時間)
【タイ】シンガポール政府系のタイの事業持ち株会社シンは4日、消費者金融子会社キャピタルOKをオリックスなどに約10億バーツで売却する方針を明らかにした。11月末までに売却交渉をまとめる。キャピタルOKへの出資比率は、タイの投資顧問会社ACAPアドバイザリー50.99%、オリックス49%になる見通しだ。

 キャピタルOKは2003年設立で、個人向け無担保貸付、ショッピングクレジット、バイク割賦、クレジットカードを手がける。ユーザー数は約50万人。シン傘下のタイ携帯電話キャリア最大手アドバンスド・インフォ・サービス(AIS)などとの連携で急成長を図ったが、経営面では赤字が続き、2007年7—9月期も3.7億バーツの損失を見込む。

 ACAPはサービサー、企業再生アドバイザーなどが中心で、2005年12月にタイ証券取引所二部市場(MAI)に上場した。日本アジア投資が7%出資し、取締役12人のうち2人が日本人。今年上半期は総収入1億8400万バーツ、最終赤字9500万バーツだった。キャピタルOK株の取得資金は第3者割当増資で調達する予定。

 オリックスは1978年にリース会社「タイ・オリックス・リーシング」を設立しタイに進出した。2001年からはオリックス・オートリーシング(タイランド)でオートリース事業も行っている。

 日本の消費者金融ではアコムが1996年にタイ法人を設立し、「イージーバイ」という営業ブランドで消費者ローンとハイヤパーチェス(個品割賦)事業を展開中。プロミスも2005年10月にタイ1号店を開店した。


〈シン〉
タイのタクシン前首相が創業した企業グループの持ち株会社。携帯電話(AIS)、通信衛星(シン・サテライト)、テレビ局(ITV)、格安航空(タイ・エアアジア)といった事業を展開し、2006年にシンガポール政府の投資会社テマセクに買収された。同年9月のクーデターでタクシン氏が失脚したことにともない、ITVは国有化された。テマセクがシンの経営資源を通信事業に集中する方針を打ち出したことから、シンは今年に入り、タイ・エアアジアの全株を売却した。
《newsclip》