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タイの携帯電話

2007年10月7日(日) 21時43分(タイ時間)

 タイの携帯電話市場は、日本のそれと大きく異なる。日本のシステムは、携帯通信キャリアが端末販売と通信サービスをセットとした「垂直統合型」。これに対しタイのシステムは、メーカーは端末、キャリアは通信サービスと分業される「水平分業型」だ。世界的に一般化しているのは水平分業型。日本の垂直統合型は、特殊といわざるを得ない。

 垂直統合型の日本では、携帯電話市場の舵取りは端末メーカーではなく、あくまでもキャリア。メーカーはキャリアのサービスに合わせた商品開発を行うことになる。

 ユーザーが携帯電話を利用する際、まずはドコモ、AU、ソフトバンクなどの「キャリア選び」から始める方が多い。利用するキャリアのサービスを吟味し、そのキャリアが抱える端末を選択することになる。

 日本的なシステムの利点といえば、携帯電話端末の購入価格が非常に低いことに尽きる。キャリアが販売店に提供する「販売奨励金」制度による恩恵だ。販売店はこの奨励金を見込んで、端末の販売価格を低く設定する。

 あまり知られていないが、日本の端末は5万—8万円と高価だ。これが通常の家電製品として売られるとすると、販売店は利益を加算するので、6万円から10万円といった価格設定が必要となる。端末はそもそも高価なものなのだが、我々日本人は「安い」という固定概念に捕われ、この辺の事情に疎い。

 端末を安く購入できることは、消費者にとって非常に喜ばしいことだが、その埋め合わせにも注視しなければならない。キャリアは端末を赤字放出する分、ユーザーに対して長期契約を勧め、世界有数といわれる高い通信通話料を徴収することになる。このような仕組みで端末販売分の赤字を補てんし、さらに利益を獲得していくのだ。

—結果的に安くなる水平分業型—

 一方、タイのシステムは世界で多く採られる水平分業型で、モノ(端末)とサービス(通信)が全く別に分かれている。メーカーは自社の独自戦略によって製品を開発して市場に投入、キャリアはモノに関して全く干渉しない。

 端末と通信サービスが別というこのシステムに、我々日本人は戸惑うことが多い。こと携帯電話に関しては、「モノとサービスが別」と実感できない。

 日本の固定電話を想像していただきたい。家庭にある固定電話を購入する際、多くの方が町の家電屋さんで購入されるだろう。それはテレビやDVDプレーヤーなどを購入する感覚となんら変わらない。そして購入の際、NTTの回線契約をすることもない。事前に、もしくは後日、自らNTTに赴くなどして契約をする。タイの携帯電話のシステムは、これと全く同じだ。携帯電話は、家電の一つに過ぎないのだ。

 水平分業システムのメリットは通信料が安いこと、基本的に異キャリア同機種が存在しない日本と違い、携帯端末を自由に選択できることだろう。反対にデメリットといえば、端末がどうしても高価になってしまうことだ。ただ世界的には、タイは端末が比較的安いともいえる。

 タイでは、端末そのものは高価かもしれないが、携帯購入と通信料をトータルで計算すると、結果的に日本より安くなることが多い。携帯電話は財布同様、常日ごろ持ち歩くものだ。日本とタイのシステムの違いを理解すれば、より生活を便利にしてくれるアイテムとなるだろう。弊社では、日本語の携帯電話端末を販売している。弊社取り扱い端末とサービスにより、お客様の生活やビジネスが少しでも潤滑になれば幸いだ。

J-GLOBE (Global Phone Service Co.,Ltd.)
柳 昌史 氏 (Managing Director)

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《newsclip》