RSS

新党党首に元陸軍司令官

2007年10月15日(月) 20時39分(タイ時間)
【タイ】新党「ルアムジャイタイ・チャートパタナー」は15日、初の党会議を開き、党首にチェーター元陸軍司令官(69)を選出した。副党首には、70年代に反軍政学生活動指導者だったアネーク元民主党副党首、名門華人財閥テーチャパイブン(鄭)家のポンテープ元科学技術環境相ら、幹事長にはプラディット元民主党幹事長が就任した。

 同党の中核とみられた旧与党・タイ愛国党(TRT)のスワット前副首相派、ソムキッド前副首相兼商務相派は党役員に名前がなかった。

 ルアムジャイはスワット派を除くと選挙基盤が弱く、下院(定数480)総選挙での躍進は期待薄。元陸軍トップを党首に据え軍部との関係を強化し、選挙後の連立政権入りを目指すもようだ。

 TRTのソムサック前労相派は同日、バンコク郊外の大規模展示場BITECで新党「マチマーティパタイ」の党会議を開き、党首に石油化学大手IRPC(旧TPI)創業者のプラチャイ氏、幹事長にソムサック氏の妻のアノンワン氏を選出した。党のスローガンは、「タイ人の生活を良くしよう。(プミポン・タイ国王が提唱する)足るを知る経済で幸せを築こう」。

 マチマーはソムサック氏らの北部の地盤に加え、プラチャイ氏の資金力を手に入れた。選挙では数十議席が狙えるとみられている。


〈チェーター・タナジャロー〉 
1938年、東部チャチュンサオ県生まれ。陸軍士官学校卒。1992—1994年陸軍第1管区司令官、1996—1998年陸軍司令官、1989—2000年上院議員。2001年の下院総選挙にTRTから出馬し当選。2003年科学技術相、2004年国防相。

〈アネーク・ラオタマタット〉
1954年、北部ラムパン県生まれ。父は中国系(客家)、母はタイ系で、精米所を経営。チュラロンコン大学医学部在学中に学生会長となり、軍部の弾圧事件後、南部の共産党地域に3年間潜伏した。投降後、米コロンビア大学で政治学博士号を取得。1999—2000年タマサート大学政治学部長、 2000—2004年民主党副党首。2004年にマハーチョン党を結党、2005年の総選挙で大敗し、党首を辞任した。

〈プラディット・パタラプラシット〉
1955年、北部ピジット県生まれ。金融、ホテル、セラミックなどで知られる華人財閥、パタラプラシット家出身。米フランクリン・ピアス大学卒。1995年に民主党から下院選に出馬し当選、1997—2001年副運輸通信相、2003—2005年民主党幹事長。

〈ソムサック・テープスティン〉
1955年、北部スコータイ県生まれ。キングモンクット工科大学卒。実家は中国系で、スコータイで運輸・建設会社を経営。25歳でスコータイ県議、28歳で下院議員、37歳で初入閣。2001年の総選挙前にTRTに参加し、タクシン政権で工業相、農相、労相などを務めた。
《newsclip》