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タイ総選挙迫り合従連衡、旧野党2党が合併

2007年10月29日(月) 12時10分(タイ時間)
【タイ】タイの下院(定数480)総選挙まで2カ月を切り、零細政党、政治閥が有望な移籍先を探す動きが活発化している。選挙資金の確保と「勝ち組」への参加が狙いだが、移籍先の党の候補者と選挙区が重なるケースも多く、最後まで慌しい交渉が続きそうだ。

 中堅政党のチャートタイ党(党首、バンハーン元首相)は29日、同じ旧野党陣営のマハーチョン党(党首、サナン元民主党幹事長)を吸収合併すると発表した。マハーチョンは下院議席が一けたの零細政党で、単独での選挙戦は困難と判断したもようだ。

 チャートタイ党は80年代後半に設立された。バンハーン党首(75)の地元スパンブリなど中部に強力な地盤があり、今回の下院選でも数十議席が確実視される。地元への利益誘導が中心で、国家的な政策は官僚に丸投げというイメージが強い。

 一方、解党された旧与党・タイ愛国党(TRT)から分離したプラチャーラート党(党首、サノ元TRT顧問会長)は、旧野党の中心勢力である民主党(党首、アピシット元首相府相)、TRT分離派のプアペンディン党(党首、スウィット元副首相)の2党と同盟・合併交渉を進めている。プラチャーラートは同じTRT分離派のマチマーティパタイ党、ルアムジャイタイチャートパタナー党との3党合併案も検討したが、候補者の調整がつかなかったもようだ。

 プアペンディンは、東部サムットプラカン県のアサワヘーム家、中部パトゥムタニ県のタンジャルーン家といった各県の強力な一族を引き入れ、TRT分離派の中で一歩優位に立ったもようだ。ただ、両家とも汚職や重大犯罪への関与のうわさが絶えず、一般的なイメージは悪い。同党が、東南アジアを拠点とするイスラム過激派組織、ジェマ・イスラミア(JI)のメンバーと疑われたテロ容疑者を深南部で出馬させるという報道もある。
《newsclip》