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ついに飲んだ!あこがれのロマネコンティ

2007年11月14日(水) 09時10分(タイ時間)

11月■日。とうとうロマネコンティ(DRC)を飲む機会がきた!ワインに携わる仕事をしている者としては世界最高峰といわれているロマネを一生に一度は飲んでみたいと思っていて、ワイン愛好家のレック氏の人脈網でとてもリーズナブルにこの機会を得ることができた。

今では中国やインドなどの金持ちが新たにワインに興味を持ち始めしかも投資対象的に金に糸目をつけずワインを買い漁るのでクラシックワールドの有名銘柄は1ヶ月ごとに価格が暴騰し、しかも下がらない。ワインを愛する者としては寂しいけど、これが資本主義の現実。これが最後と思い参加した。

一方、ロマネコンティを飲むにはそれなりの経験、体力、飲む環境など準備が必要だ。おいしいと言われているが、相手はブルゴーニュ、万人向けではない、日頃若い年のカベルネやメルロー主体ばかり飲んでいる人にとってこのロマネの良さは理解できないかもしれない。自分に当てはめてみて、ブルゴーニュの経験は十分か、どうして世界一なのか理解できるか、数日間自問自答を繰り返していた。こんなに緊張したのは高校時代のインターハイ予選以来だ。他のワイン愛好家6人とBacchus3Fのテイスティングルームで外部を遮断して行った。

ヴィンテージは1992年。このワインの一般的な評価というとWS85ポイント、RPポイントなし(ポイントがないということは偉大なワイン故、低い点数をつけられないという意味もある)。しかし外部評価の高いワインほど投機対象になり、所有者がいろいろ変わってしまうのも現実。つまり保存状態が一定でない故、痛んでいる可能性がある。この点ではレックがスイスで買って以来、ずっと彼が管理していたから(金額的面から推測すると10年以上前に購入した者と思われる。)ほぼ箱入り娘だ。因みに10年前は東京でロマネコンティを含むDRC8銘柄のテイスティングで一人18000円という今では信じられないプライスもあったようだ。

抜栓後約30分、他のブルゴーニュワイン、Remoissenet Pere&Fils Montrachet Grand Cru 1997, Gugat-Py Gevrey Chambertin 2000, Meo Camuset Corton Grand Cru Clos Rognet 2000, Leroy Nuits Saint Georges 2000を従えてのテイスティング。

色調は非常にピュアで輝いている、光沢もある。状態は良さそうだ。意外と色は薄い。他の赤3銘柄と比べても最も薄い。この薄い色調からどんな香り、味わいを導き出すのか非常に興味がでてきた。

香り、ミネラル香が支配的で、甘い感じのフルーツ的な香りはほとんどない、ツンとしたミント、スミレ、ハーブ香、線香といった滋味深い香りだ。これがテロワールの香りと言うべきなのだろうか、正直言ってよく分からない。でも今まで飲んだワインの中でも最も強烈なミネラル香があることは確かだ。

味わい、色は濃くないのにこのミネラルたっぷりの旨みが凝縮されている。酸もしっかりしていてこれとミネラルの2本柱でこのワインの存在感を大きくしている。優しいけど筋肉質で力強い。雑味が全くない透き通った味。時間がかかっても変わらない力強さ。ワインの王様といわれる理由が分かる。これには料理はいらない、集中して飲むべきワイン。

振り返ってみるとやはり、DRCはとてつもなく偉大なワインだった。おしいかといえば、おいしい。他のワインとは比べられなく別の液体に近い。もう一度飲みたいかと言えば、現在のワインの価格と今の僕の収入では残念ながら釣り合いがとれなく、DRCを飲んだことがあるという経験だけで十分だ。ちなみにこのワインは飲むことより語られることが多いワインともいわれている。
《newsclip》