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タイ代表チームがマンCに出稽古、前首相が費用丸抱え

2007年11月27日(火) 22時55分(タイ時間)
【タイ】ワールドカップ予選を控えたサッカーのタイ代表チームが、イングランド・プレミアリーグのクラブ、マンチェスター・シティ(マンC)で出稽古することが明らかになった。マンCオーナーのタクシン前タイ首相が提案したもので、費用はすべてタクシン氏持ち。マンCは先ごろタイ代表の3選手と入団契約を結ぶなど、タイでの露出を強めており、政権復帰を狙うタクシン氏の広告塔と化したという批判もある。

 マンCと入団契約を結んだスリー・スカ選手(25)らタイ代表チームのメンバーは12月6日に渡英し、17、18日までマンCとともに練習する予定。メンバーの一部はタイ国内の試合のため残留する。マンCは今年7月にタクシン氏に買収されて以来、多額の資金を投じ強化を進め、27日時点で今季リーグ9勝3敗2引き分けで3位につけている。

 タイはワールドカップのアジア3次予選で日本、バーレーン、オマーンと同じ組に入った。「日本は強いが、バーレーン、オマーンはタイと同レベル」(タイ代表監督)とみており、初の本大会出場に期待が高まっている。こうした状況なだけに、タクシン氏の申し出は渡りに船だったもようで、タイ・サッカー協会は、「ワールドカップに出場するために必要なことだ」(ウォラウィー会長)と歓迎の意向を示している。

 タクシン氏は昨年9月の軍事クーデターで失脚後、政界引退を表明した。しかし、12月23日のタイ下院総選挙で同氏支持の政党の優勢が伝えられるなど、復権説は根強い。



〈タクシン・チナワット〉
1949年、タイ北部チェンマイ生まれ。警察士官学校を首席で卒業後、米国に国費留学し、刑法学博士号を取得。帰国後、警察に勤務するかたわら、官公庁へのコンピュータ・リース、不動産開発などを手がけ、1987年に警察中佐で退職。携帯電話サービス最大手AIS、通信衛星のシン・サテライトなどからなる通信最大手シン・グループを育て上げた。1995年に政界に転じ、1998年にタイ愛国党を創設。2001年の総選挙で大勝し首相。2005年2月の総選挙も圧勝、首相に再選された。2006年9月のクーデターで追放され、英国、中国に滞在中。チナワット(丘)家の先祖は19世紀後半に中国南部からタイに渡った客家系中国人。タクシン氏は2005年に、一族が住む広東省梅州の山村を訪れ、中国で大きな話題となった。



タイサッカー協会のウォラウィー会長
《newsclip》