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〈MUCHILIN〉 虫グルメの王様「メンダー」

2007年12月17日(月) 19時21分(タイ時間)
ミシュランならぬムシラン格付(全5つ☆):☆ 食べてはいけない虫だと思うのですが、王者ということでかろうじて☆1つを。

 ゲテモノ、その中で虫グルメを制覇するに当たり、真っ先に食べておかなければならないのはやはり、「メンダー」だろう。メンダーが食べられれば、ほかの虫などちょろいもの。実際その考えは甘く、このメンダーに匹敵する食べたくない容姿の虫、口に入れた瞬間うろたえる舌触りの虫がたくさんあったのだが、とにかくメンダーは外せないのだ。

 メンダーはいわゆるタガメ。タイのタガメはタイワンタガメといわれ、体長8—10センチ。田舎では子供が水田にタガメ採りに出かけるなど、一般的な食材だ。養殖がなかったころは高価なおつまみだったようだが、現在は3匹20バーツが相場。捕まえてきたタガメをナムプラー(魚醤)にしばらく漬けて蒸すのが一般的な調理法。足をちぎってチュウチュウと中身を吸い出し、羽や殻を剥ぎ取って身を食べる。

 タマゴは美味といわれる。多少臭みがあり、舌触りはパサついたチーズのようで、舌にちょっとしたザラザラ感が残る。このほか、トウガラシ、ナムプラー、ニンニク、タマネギなどから作るペースト「ナムプリック」に潰したタガメを入れて食べる「ナムプリック・メンダー」も人気がある。

 「メンダー」には「ヒモ」という意味もあるが、タイ日大辞典(冨田竹次郎編)によると、これは「メンダータレー(カブトガニ)のメスがオスより大きく、オスを背中に乗せたまま食をあさることに由来する」そうで、元祖メンダーとは関係ない。
《newsclip》