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タイのコンクリート市場

2008年1月2日(水) 22時18分(タイ時間)
 いわれた物をいわれた量だけ売っていたタイの建材業界にも、付加価値が求められる時代が訪れている。中でもコンクリートは、競争が激しい建材のひとつ。品質が高いのは当然のこと、その品質を常に維持して、どれだけ円滑に納入できる体制を整えているかが、問われている。

 そもそもコンクリート自体、「セメント、砂、石を混ぜただけ」の単純な建材と思われがちだ。実はしかし、セメント、砂、砕石、水、化学薬品(混和剤)を用途、強度、耐久性によって率を微妙に変えながら配合するといった、高度な技術が求められる。顧客のニーズ、具体的には建築物に応じてそのつど、特注を受けるのがほとんどで、その数は何百にも達する。コンクリート・メーカーには、たかがコンクリ屋ではない、技術と管理が求めらるのだ。

 コンクリートの品質維持は、まずは原材料の安定した確保だ。セメントに関しては、タイは生産能力が需要を十分に上回っており、高品質の製品が潤沢に揃っている。弊社も現在のところ、セメントの現地生産には乗り出していない。

 セメントと同様に重要な砂と砕石に関しては、弊社は自社で5カ所の採石場を保有。いかなる状況下においても、不足しない体制を整えている。「工事中に足りなくなり、あわてて他社から取り寄せた」などという事態を起こすようでは、品質を維持しようがない。

 原材料と共に重要なのが混合方法。プラントに設置したサイロでコンクリートを混合するのが一般的なのに対し、弊社ではトラックミックス機能を備えたミキサー車で混合する。利点はさまざまある。ミキサー車がサイロの前に並ぶ時間が非常に短い、必要な量だけを積載できる、コンピュータ制御で配合成分を計算して車内に投入し混合するのでムラがない、などだ。品質を維持しつつ時間とコストを節約できるという、生産効率の高い混合方法。タイや日本ではまだまだマイナーだが、世界的には主流といえよう。

 質の良い製品など作れて当然だ。要は高品質な製品を滞りなく、常に円滑に供給できるか否かだ。巨大なプロジェクトを受注したものの、自社で回しきれずにパートナーと組んだり、下請けを雇ったりすると、それだけで品質管理が徹底されなくなる。会社の規模は大きいもののミキサー車が下請け業者だったとしたらやはり、その下請けの都合で搬入に支障をきたすという不安がつきまとう。

 弊社を例にとると、トラックミックス機能を備えたミキサー車が現場に搬入するまでの輸送中に混合するので、大量の製品を短時間のうちに納めることが可能。しかもそのミキサー車は全て自社保有だ。

 今回、独シーメンスと丸紅のコンソーシアムが開発中のタイ発電公社(EGAT)の火力発電所(東部チャチュンサオ県バンパコン)の建設を請け負った間組から、合計2万5000立方メートルを受注した。セメント量、フライアッシュ量、空気量、水・セメント比率、コンクリート温度などEGATが求める規格に適合させるのは当然のこと、その品質を維持しながら円滑に供給できる実力を認めていただいたと自負している。

 タイ東部は弊社がプラント展開で以前から力を入れている地域。同発電所建設でも当地の数カ所のプラントから、これまでに1万3000立方メートルを納入してきた。今後もこのようなコンクリート・プラント・ネットワークを活用し、より安定した供給を続けていく所存だ。

住所:12 Floor P.B. Tower 1000/51 Sukhumvit 71 North Klongton Wattana Bangkok 10110
電話:0-2728-8888 ファクス:0-2728-8889
マーケティングアドバイザー:志井稔(シイ・ミノル)
携帯081-889-3151 Eメール:shii@asianet.co.th
ウェブサイト:www.boral.com.au
《newsclip》