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タイ初の公共テレビ、暫定社長に著名ジャーナリスト

2008年1月15日(火) 21時18分(タイ時間)
【タイ】タイ政府は15日の閣議で、新たに発足するタイ初の公共テレビ局「タイランド・パブリック・ブロードキャスティング・サービス(TPBS)」の暫定経営委員に、新聞大手ネーション・マルチメディア・グループのテーパチャイ・ヨーン氏、チュラロンコン大学建築学部特別講師のカワンスワン・アティポティ氏ら5人を任命した。5委員は同日初会合を開き、テーパチャイ氏を暫定社長、カワンスワン氏を会長に選んだ。

 TPBSは昨年政府に接収され15日に放送が停止されたテレビ局TITVを引き継ぐ形で発足する。番組編成は報道、ドキュメンタリーが中心で、CM放送など営利活動は行わない。年間予算は15億—20億バーツ。16日から職員の採用を始め、2月から自局製作の番組の放送を開始する予定だ。

 テーパチャイ氏はネーション創業者で総編集長のスティチャイ・ユーン氏の弟。ジャーナリストとして知られるが、ネーションの経営にも携わった。ネーションは英字紙ネーション、タイ字経済紙クルンテープトゥラキット、タイ字一般紙コムチャットルクなどを発行するほか、TITVの前身である民放ITVの報道部門を立ち上げた実績がある。

 一方、14日付で全員解雇されたTITVの従業員は、放送停止の無効を求める訴えを行政裁判所に起こした。不当解雇で労働裁判所にも訴える予定という。

 TITVは昨年12月、事実上の亡命生活を送っているタクシン前首相に香港でインタビューし、クーデター勢力の逆鱗に触れたもよう。同月中に編集幹部10人以上が左遷処分を受け、スタッフが今回の放送停止を知らされたのも停止の数時間前だったという。
《newsclip》