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スワンナプーム空港、消火設備も落第

2008年1月17日(木) 13時41分(タイ時間)
【タイ】タイ・エンジニアリング協会は17日、バンコクの玄関口であるスワンナプーム国際空港の消火・防火設備に不備があるという報告書をまとめ、同空港を運営するタイ国営企業エアポーツ・オブ・タイランド(AOT)に提出した。火災報知器、スプリンクラーがカバーしていない場所があるほか、火災報知器の品質に問題があり、スプリンクラーはすでに一部が故障しているという。

 スワンナプーム空港は2006年9月の開港当初から、滑走路の亀裂、トイレの不足、公共交通機関の不備といった問題を抱え、その後も、免税店運営会社との契約破棄、騒音公害に苦しむ周辺住民の抗議集会、タクシー運転手のデモなど様々なトラブルが発生している。

 最近では入国審査の時間が長引き、旅行者の悩みの種となっている。タイ入国管理警察は、「昨年7月から入国者の顔写真撮影を始めたことが原因かもしれない」としているが、当面、係官の増員など対策を講じる予定はないという。

 サービス、管理が改善しない一方、旅客数は処理能力(年4500万人)の限界に近づいている。航空会社、旅行業界は第3滑走路と新ターミナルの建設を求めているが、AOTはドンムアン空港(旧バンコク国際空港)への一部国際線の割り振りに傾き、スワンナプーム拡張への意欲は薄いようだ。

 スワンナプームがライバル視するシンガポールのチャンギ国際空港は今月9日に第3ターミナルの供用を開始し、旅客処理能力が年間2200万人増の7000万人となった。同空港はもともと、設備、サービスと管理能力が高く評価されており、東南アジアのハブ空港争いで、スワンナプームを引き離したとみられている。
《newsclip》