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サマック氏、タイの第25代首相に就任

2008年1月29日(火) 21時40分(タイ時間)
【タイ】昨年12月のタイ下院選で第1党となったタクシン元首相派政党、パランプラチャーチョン党(PPP)のサマック党首(72)が29日、プミポン国王の承認を受け、タイの第25代首相に就任した。2006年9月のクーデターで発足した軍事・暫定政権は退場し、来週中に6党連立の民選政権が動き出す見通しだ。

 サマック首相は就任式後の演説で、自分が選挙で選ばれた最大政党の党首であることを強調し、民主主義の復活を全面に押し出した。乱暴な口調、攻撃的な姿勢などから同氏の首相としての適格性を疑う声があることに対しては、「前任者(スラユット前首相)も私と同じただの人」で、しかも軍人だったと指摘。副首相からバンコク都知事まで務めた30年に及ぶ自身の政治歴を持ち出し、政局運営に自信を示した。また、クーデターで追放されたタクシン元首相が反王室だったという見方を否定し、タクシン氏を擁護した。

 サマック首相は就任式で国王の肖像画の前でひざまずく際に足元がふらつくなど、体力面で不安をのぞかせた。ただ、演説は緊張感のある内容で、「これまでの24人の首相同様、国を愛し、宗教を守り、王室に忠誠を尽くす」と述べ、国民に支持を訴えた。

〈サマック・スントラウェート〉
1935年、バンコク生まれ。旧貴族の家柄。タマサート大学法学部卒。1975年に副農相として初入閣し、1976年に右翼団体がタマサート大学を襲撃し多数の死傷者を出した事件で右翼暴徒を扇動したとされる。1970—90年代に副内相、内相、運輸通信相、副首相などを歴任。当初は民主党所属だったが、後にプラチャーコンタイ党を設立し、長く党首を務めた。2000年のバンコク都知事選で過去最高の100万票を得て圧勝したほか、2006年の上院選でも最多得票で当選。自らフライパンを握るテレビの料理番組などを通じ、お茶の間に人気がある。趣味は写真、旅行。スラット夫人との間に双子の娘2人。
《newsclip》