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スカンヤー・ピマーパンシー医師(35)

2008年2月10日(日) 19時37分(タイ時間)
Sukanya Pimapansri, D.D.S, M.S.periodontics

 1973年生まれ、バンコク都出身。医学の名門、マヒドン大学卒。博士課程では口腔外科手術を専攻。現在は歯周病ほか、歯肉退縮や舌小帯付着異常の治療、歯肉・歯槽骨形成を専門に治療を行っている。

——歯周病にはどんな症状があるのですか?

 歯周病は、歯磨きで落としきれなかった歯垢が歯石となって歯肉(歯茎)や骨に起こす炎症です。歯石は歯肉の上にも、歯周ポケットにも溜まります。歯周病には、歯肉に起こる「歯肉炎」と、歯を支える歯槽骨を溶かす「歯周炎」の二つがあります。

 歯周病の症状の代表的なものは、歯磨き時の歯肉出血、歯肉の腫れ、口臭、歯肉退縮のほか、膿が出る、歯がぐらぐらする、などの症状があります。特に痛みもないまま、骨までむしばんでいく恐ろしい病気です。虫歯になっていなくても、歯を失う可能性があります。予防と早期発見のためにも、定期検診を受けましょう。

——普段の歯磨きだけで予防できますか?

 一番の予防法は、正しいブラッシングと歯間クリーナー(歯間ブラシなど)の併用に加え、半年ごとの歯科検診と歯石除去です。間違ったブラッシング法では歯と歯のすき間や、歯周ポケットに歯垢がたまり、やがて歯石となってしまいます。歯石は歯ブラシでは落とせないので、歯科で器具を使って除去します。マウスウォッシュの併用も効果的ですが、効果があるのは歯石がない状態だけです。歯石がある状態でのうがいは、歯周病予防になりません。

——歯周病にかかってしまったら、どんな治療をするのですか?

 まず歯科で3、4カ月ごとに歯石除去を行い、進行状況を見ます。自宅では正しいブラッシング法で歯磨きをし、医師の指導のもと口腔を清潔な状態に保ちます。

 歯周病にかかりやすくなるのは35歳以上。多くの患者さんの治療は以下のように行います。

? 週1回の通院を4—6回続け、歯周ポケットの歯石を取り除き口腔内の衛生を保ちます。

? 3カ月ごとに通院し、歯肉の状態を見ます。下の骨が出てきても、歯肉に炎症がなければ、通常通り半年ごとの検診に戻ります。しかし、骨が出ていなくても歯肉に炎症が起きていたり退縮し過ぎている場合は歯肉組織の形成手術を、歯槽骨の損傷が激しい場合は歯槽骨の形成手術を行います。手術は1時間ほどで済みます。

——歯肉の形成手術とは?

 歯肉は間違ったブラッシング法や八重歯・乱杭歯などが原因で後退します。特に、歯列矯正中やでこぼこに並んだ歯はブラッシングが難しく、歯と歯の間に歯石がたまりやすくなるので退縮しやすくなります。歯槽骨や歯肉の状態を検査して、治療が必要な場合は形成手術を行います。一般的には、患者さんご自身の口蓋の結合組織を切り取って退縮部に移植する歯肉移植術という方法を用います。手術時間は1時間半ほどです。メンブレン(人工膜)を移植する方法もありますが、費用が高い割に歯肉移植術と効果は変わらないので、当院ではお勧めしていません。

 歯肉が退縮している状態では、炎症や知覚過敏症の危険があるばかりか、むき出しの部分のせいで歯が異常に長く見えて、美しい歯とはいえません。

——舌小帯付着異常とはどんな状態で、身体への影響は?

 舌の裏側と下あごをつなぐひだを舌小帯といいます。舌小帯が短いと、発音など舌の動きに大きく支障が出ます。特に乳児は母乳が上手く飲めず、発育に影響がでます。舌の運動に不自由や異常を感じたら、原因を追及し、状態によっては切開手術を行います。手術時間は1時間弱で、入院の必要はありません。

 当院歯科は最新の機械と診察室15室を備え、患者の皆様の治療に対応しています。患者の8割以上が外国人です。日本人の患者さんはほとんどが男性で、虫歯より歯周病の方が多いですね。過度の喫煙は歯石をためやすくなり、歯周病を起こします。喫煙量の多い方や歯でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

——ありがとうございました

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