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タクシン元首相帰国、政界引退を再確認

2008年2月28日(木) 13時02分(タイ時間)
【タイ】28日にタイに帰国したタクシン元首相は同日午後、バンコク都内のホテルで記者会見を開き、政界に復帰する意思がないことを改めて確認した。

 タクシン氏は妻と子供3人とともに演壇に上がり、汚職容疑などを裁判で争うため帰国したと説明。過去2、3年の政治的混乱で最も被害を受けたのは国民だとして謝罪するとともに、「今まで事業や政治に全力を挙げてきたが、今年で59歳になる。今後は家族と暮らし、一般人として社会奉仕などに取り組み、タイで死にたい」と話した。

 タクシン氏は時折目に涙を浮かべつつ、平静な調子で話し終え、報道陣から拍手を受けた後、質問を受け付けずに退場した。

 タクシン氏に対するタイ国民の支持はいまだに根強く、各種世論調査によると、支持率は4—6割に達する。しかし反対派も2—3割存在し、タクシン氏の政界復帰はクーデター前と同様、国論を2分する公算が大きい。

 タクシン氏はこうした状況を理解し、政界引退を何度も口にしているもようだ。ただ、現政権の中枢は同氏の親族、側近が占め、実質的なタクシン政権という見方は強い。政界引退に関するタクシン氏の真意はどうあれ、タイ政局は今後も同氏を軸として動く見通しだ。
《newsclip》