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タクシン氏の影絵? サマック首相がご機嫌斜め

2008年2月29日(金) 12時00分(タイ時間)
【タイ】28日のタクシン元首相(58)の帰国で、タクシン氏の操り人形と揶揄(やゆ)されるサマック首相(72)がご機嫌斜めとなっている。

 サマック氏は昨年、半ば引退した状態からタクシン派政党の党首に担ぎ出され、みこしに乗った形で首相の座に就いた。こうした経緯から、党内に支持基盤がなく、政府の実権はタクシン氏が握っているとされる。ただ、サマック氏自身、名門出身で副首相やバンコク都知事を務めた政界の大ベテランで、政権運営への意欲は満々。いつまでも「影絵首相」とみなされることに我慢がならないようだ。

 首相は29日午前、クリストファー・ヒル米国務次官補とバンコクの首相府で会談した際にも、「今日は私が首相の日だ」と述べ、自分が首相であることを強調。その後、スワンナプーム国際空港でも、「タクシン氏は元首相、首相は私」と不快げに話した。ただ、タクシン氏の帰国については「万事うまくいった」と評価。すでに同氏と話したことを認め、近く直接会う予定であることも明らかにした。


〈サマック・スントラウェート〉
1935年、バンコク生まれ。旧貴族の家柄。タマサート大学法学部卒。タイ、米国の様々な企業に勤めた後、政界入りし、1970—90年代に副内相、内相、運輸通信相、副首相などを歴任。当初は民主党所属だったが、後にプラチャーコンタイ党を設立し、長く党首を務めた。2000年のバンコク都知事選で過去最高の100万票を得て圧勝、2006年の上院選でも最多得票で当選。同年のクーデターで失脚したタクシン氏の依頼でパランプラチャーチョン党 (PPP)党首に就任し、軍政との対決姿勢を打ち出し、2007年12月の下院総選挙でPPPの勝利を呼び込んだ。自らフライパンを握るテレビの料理番組などを通じ、お茶の間に人気がある。趣味は写真、旅行。スラット夫人との間に双子の娘2人。
《newsclip》