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カンボジア遺跡の世界遺産申請、タイが態度軟化

2008年3月4日(火) 12時41分(タイ時間)
【カンボジア、タイ】カンボジアがタイ国境に近い山上にあるクメール時代のヒンドゥー遺跡「プレアビヒア(タイ名、カオプラウィハーン)」の世界遺産登録を目指していることに対し、タイのサマック首相は4日、周辺地域を含まないことを条件に登録申請を支持する考えを示唆した。

 プレアビヒアはタイとカンボジアが領有権を争い、1962年に国際司法裁判所がカンボジア領とする判決を下した。この裁判でタイにしこりが残った上、タイ側からしかアクセスが困難という地理的なねじれもあり、両国間の火種となっている。

 サマック首相は3、4日にカンボジアを訪問した際に、同国のフン・セン首相らとこの問題について話し合い、遺跡本体はカンボジアが単独で、周辺地域はタイとカンボジアが共同で管理することで原則合意。両国の軍、外務省が今後詳細を詰める予定という。
 
 カンボジアは9—13世紀にかけインドシナ半島で最大規模の王国だったが、14世紀以降はタイやベトナムの侵略に苦しみ、文化財や国民を奪い去られた。こうした経緯から反タイ感情が強く、2003年には、タイ人女優が「(カンボジアの世界遺産)アンコールワットはタイのもの」と発言したという報道をきっかけに、大規模な反タイ暴動が起こり、プノンペンのタイ大使館やタイ企業のオフィスが焼き打ちに遭うなどした。
《newsclip》