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タイ保健省、がん治療薬のコピー薬導入を再確認

2008年3月11日(火) 01時18分(タイ時間)
【タイ】タイの前政権が任期切れ間近の今年1月、4種類のがん治療薬に対し強制実施権(CL=国が公益上の必要性などから特許権の実施を第3者に付与する権限)を発動したことについて、チャイヤー保健相は10日、ライセンス契約なしで製造された安価なコピー薬の導入が可能となり、医薬品購入費が30億バーツ削減できるとして、取り消さない考えを明らかにした。

 チャイヤー保健相は2月の就任当初から、CL発動で欧米から通商制裁を受ける可能性があるとして、見直しを強く示唆。CL政策の中心人物の1人だったシリワット保健省食品薬品委員会事務局長を同月末に左遷した。しかし、エイズ患者や地方医師の団体が保健相の解任を求める署名活動を始めたため、態度を軟化させたもようだ。

 タイの軍事暫定政府は2006年から2007年にかけ、医療予算の不足を理由に、エイズ治療薬のエファビレンツとロピナビル、抗血栓薬クロピドグレルに対しCLを発動した。欧米の製薬大手はこの措置に対し、タイ軍政がこの間に軍事予算を約7割拡大したと指摘し、強く反発している。
《newsclip》