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タイの日本人プロサッカー選手、木場昌雄氏

2008年4月30日(水) 23時24分(タイ時間)
—タイとの出会いは

 もともとタイに知り合いがいて、8年前から日本のオフシーズンの1月に、スポーツ選手仲間と自主トレに来ていました。タイの暖かい気候は、スポーツをする上で体の温まり方やほぐれ方が早く、トレーニングに適していると思います。初めてタイに来たときの印象は、ものすごく活気のある街だな、と思いました。来るたびにパワーをもらっていましたね。

—タイ地元チーム「カスタム」入団の経緯について

 タイのプレミアリーグが開催される前、各チームを見てまわりました。出場選手が確定しているチームが多い中、「カスタム」は監督をはじめ選手みんながウェルカムな雰囲気でフレンドリーに接してくれ、非常に好印象でした。自分自身の実力や経験が大きく評価されたことも決め手になったと思います。

—タイと日本におけるサッカーの位置付け

 日本と比べると、タイはサッカーに対する国内自体の盛り上がりがいまひとつのような気がします。日本の「Jリーグ」という存在は、日本国民、そしてアジア全域で認識が高く、とても人気があります。Jリーグ自体、元々企業チームから発足してプロ選手が誕生し、そこから子供たちに指導する者が育つという環境が整ってきた経緯があります。今後のタイサッカー界にとっての課題は、Jリーグのような大きな大会の開催や指導者育成だと思います。

—タイと日本の選手の違いについて

 タイは、個々の選手の技術能力は非常に高いといえますが、チームとしてはまだまだこれからですね。タイはセパタクローというスポーツが強いですが、サッカーは人数が多いので、チームワークがより大事です。技術レベルの向上には、個人の意識・日常生活を含め、チームとしてのメンタルな部分が重要となります。タイ人の選手は性格的に、物事をあまり神経質に捉えない傾向があり、同じミスを繰り返すことが多いです。そのため問題点をそのつど指摘して認識させつつ、改善の方向へ導くようにしています。

—所属チーム「カスタム」について

 一般的にタイチームの選手年齢は26歳前後ですが、カスタムは23—24歳を中心とした若手チームといえます。現在チーム内でのコミュニケーションは片言の英語とタイ語です。今後さらに親交を深めることで、メンバー個人の性格を知り、チームが勝つために何ができるのかを見極めていけたらいいですね。自分自身としては、今までの経験を生かしたプレーをしていきたいと思います。まずはタイプレミアリーグでの優勝を目指して頑張ります!

—タイでの生活について

 夕方からの練習に備え、午前中はジム・プールで過ごすことが多いです。サッカーを仕事として来ていますので、日々体のケアを考えるようにしています。バンコクは日本食がたくさんあり、いつでも手に入るのが助かります。練習後、監督や選手みんなとご飯を食べに行くこともありますが、タイ料理の辛さはちょっと苦手です。

—今年のワールドカップ予選について

 先日の横浜での日本対タイ試合は、試合は見れずに後で結果だけ知りました。寒い日本で、タイ人選手はよく健闘したと思います。6月のバンコクでの試合は、時間があればぜひ応援に駆けつけたいです。もちろん日本に勝ってほしいです!

—在タイ日本人およびタイでサッカーをするタイ人・日本人へのアドバイス・一言

 まずは一度グランドに試合を見に来ていただきたいです。テレビを通して感じることのできない「本物のサッカーのおもしろさ」を見て楽しんでほしいと思います。また応援に来ていただけることは、とても励みになります。タイでサッカーをする日本人の方々には、これからもサッカーを楽しんで、ずっと続けてほしいです。一緒にプレーする機会があればいいですね。

—将来の目標・夢

 ずっとサッカーに携わってきましたので、サッカーに対しての恩返しという気持ちで、何らかのかたちで貢献できるよう、これからもサッカーに関わっていきたいと思います。

<プロフィール>
出身地:兵庫県淡路島
誕生日:1974年9月6日 33歳
身長:178cm
体重:75kg
ポジション:DF,MF
利き足:右

<経歴>
1992年 U—19 日本代表
1993—2004年 Jリーグ ガンバ大阪(2001?2003年 キャプテン)
2005—2006年 Jリーグ アビスパ福岡
* Jリーグ通算出場合計:284試合
リーグ戦223試合 Cup戦37試合 オープン戦24試合
2006年 ヴェリエンテ富山 選手兼コーチ
2007年 FC Mi—O 琵琶湖草津 選手兼コーチ
《newsclip》