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スックチャイ・メーティーウィラウォン医師(44)

2008年5月9日(金) 20時06分(タイ時間)
小児科科長

Sukjai Meteveravong, M.D. Board of Certified of Pediatrics

 チュラロンコン大学医学部、マヒドン大学医学部小児科卒。小児科では東部最大規模を誇るバンコクパタヤ病院で小児科科長を務める。充実した診療体制で東部の子供達の健康を守っている。

——バンコクパタヤ病院小児科の特徴について

 当院小児科は様々な分野の専門医13人(糖尿病、リンパ節疾患、アレルギー、心臓疾患、皮膚疾患、神経疾患、発達障害、新生児科など)と、充分な研修を積んだ看護士で構成されています。施設は入院病棟と小児集中治療室に分かれ、最先端の小児用医療機器を揃えています。

 小児科外来患者は月平均で約3000人。そのほとんどは発熱や下痢、腸炎、気管支炎、手足口病などの治療および各種予防接種です。

——予防接種にはどんなものがあるのでしょうか

 BCG、B型肝炎、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、麻疹、風疹、おたふく、日本脳炎などのほか、任意接種のHIB、水痘、A型肝炎、肺炎球菌、ロタ、インフルエンザ、HPVなど各種ワクチンを扱っています。

 小児感染の危険が高いウィルスには以下のものがあります。

 ロタ・ウィルス:新生児や乳幼児の腸炎の原因となる、感染力の強いウィルス。玩具などの物品により経口感染します。感染後1—2日目に発熱や嘔(おう)吐、下痢の症状が始まり、9—21日目まで下痢が続くようなら脱水症状の恐れも出てきます。生理食塩水の経口摂取で脱水症状を防ぐことはできますが、医師の診断を受けることをおすすめします。予防には経口ワクチンがあり、生後6週間から接種可能です。

 肺炎球菌:ウィルスが体内で拡散し、侵襲性(全身性)肺炎球菌感染症(IPD; Invasive Pneumococcal Disease)を引き起こします。IPDの症状は発熱、激しい頭痛、嘔吐、首のこわばりなどがありますが、新生児の症状は周囲が発見しにくいため、普段から注意が必要です。ぐずりやすくなったり、母乳を飲まなくなったり、けいれんを起こすなど小さなサインを見逃さないようにしましょう。敗血症や髄膜炎など様々な病気を併発する可能性があり、発見が遅れればてんかんや聴覚障害などの後遺症が残り、命を落とす危険があります。予防には結合型ワクチンを用います(生後6週間目から9歳まで)。

 ヘモフィルス・インフルエンザB型菌( HIB: Haemophilus Influenzae Type B ):HIBは飛沫(まつ)感染し咽喉に定着するウィルスです。感染率が高いのは、免疫機能がまだ発達していない生後2カ月から5歳までの小児です。ウィルスは身体の隅々まで侵入し、肺炎や喉頭蓋炎、皮膚炎、関節炎、そして髄膜炎などの病気を引き起こします。感染後3—4時間から2日の間に発熱、ぐずり、食欲不振などの症状が見られ、その後もけいれんや首の硬直などの異常が起こります。HIBによる髄膜炎の死亡率は高く、大変危険なウィルスです。ワクチン接種は生後2カ月、4カ月、6カ月の3回行います。

 ヒト乳頭種ウィルス(HPV : Human Papiloma Virus):生殖器など粘膜に定着しイボをつくるウィルス。女性に最も多いガンである子宮頚ガンはHPV感染による悪性腫瘍。子宮頚ガン初期は自覚症状がなく、不正出血や腰痛、足のむくみなどの症状が出る頃には治療が困難なステージに達しています。早期発見のために、1年に1回は検査を受けましょう。子宮頚ガン発病には若年性交渉、不特定多数の相手との性交渉や喫煙が深く関係しています。ワクチンは9歳から接種可能で、70%以上の予防効果があります。

 当院小児科は東部最大の小児医療センターです。小児科医は外来診療時間外でも対応可能な24時間体制をとっています。

 日系企業の人事異動が行われる4月は、チョンブリ県とその近郊に多くの日本人駐在員がご家族とともに赴任してこられます。異国でのお子さんの健康維持のために、各種ワクチン接種法や小児のかかりやすい病気について、お気軽にご相談ください(日本語通訳有り)。

——ありがとうございました

住所:301 Moo 6 , Sukhumvit Rd., Km.143 Naklua, Banglamung, Chonburi 20150
電話:0-3825-9999
ファクス:0-3842-7770
ウェブサイト:www.bangkokpattayahospital.com
《newsclip》