【タイ】タイ下院(定数480)は12日、選挙違反容疑で4月末に辞任したヨンユット前下院議長の後任を決める選挙を行い、最大与党パランプラチャーチョン党(PPP)のチャイ・チッチョープ政府国会対策委員長が283票を集め議長に選出された。野党民主党のバンヤット前党首は158票だった。チャイ氏の得票数は連立与党6党合計の316議席を大きく下回り、政権内部の亀裂が浮き彫りになった形だ。
調整不足を理由にチャイ氏の擁立に不満を示していた与党第2党のチャートタイ党(下院議席数34)が反対、棄権に回ったもよう。同党のバンハーン党首(元首相)は昨年12月の下院総選挙前、2006年9月のクーデターを起こしたエリート層・軍部に組し、タクシン元首相派のPPP陣営に加わらない考えを示していたが、PPPが選挙で大勝したことを受け、PPP側に鞍替えしていた。今回の「造反」については、政界の大ベテランであるバンハーン党首が政府を見限りクーデター勢力についたという見方もある。
PPPは政権発足後、軍事政権が昨年導入した憲法の全面改正に乗り出すなど、クーデター勢力との対決姿勢を強めている。こうした中、PPPがクーデターの黒幕と非難するプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)がタイ軍幹部と密談したといううわさが流れ、新たなクーデターの可能性が新聞、テレビで大きく報じられていた。
〈チャイ・チッチョープ〉
1934年生まれ。ラムカムヘン大学卒。東北部ブリラム県を中心に採石場などの事業を展開し、1969年に下院初当選。公有地の不法占拠容疑で警察の取り調べを受けており、捜査の進展次第ではヨンユット前議長同様、進退問題に発展する可能性がある。息子のネーウィン元首相府相はタクシン元首相の側近。PPPの前身であるタイ愛国党(TRT)の解党にともない、昨年、参政権の5年間停止処分を受けたが、現在もPPPの東北閥を実質的に率いる影の大物だ。
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