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飲料容器製造・充填 TOYO PACK International

2008年7月6日(日) 16時43分(タイ時間)
TOYO PACK International Co., Ltd.
塚本 恵章 氏 (President)


日本最大手の総合容器メーカー タイで本格海外展開

——親会社について

 親会社の東洋製罐は1917年創業、日本最大手の総合容器メーカーです。ソフトドリンクやアルコールなどのPETボトルや缶、食品用や調味料用のプラスチック容器、各種紙コップ、洗剤類、シャンプーやリンス、接着剤、殺虫剤などのエアゾール、変わったところでは乾電池の外装など、ありとあらゆる容器を製造しています。インスタントカレーのレトルトパックやマヨネーズのラミコンボトルなど多くの特許を取得。TULC(Toyo Ultimate Can)といった製缶工程で節水、二酸化炭素排出の低減および廃棄物の大幅削減を実現する、環境に優しい製品の展開にも取り組んでいます。飲料容器では日本の市場の4—5割を維持しております。

——御社グループの規模は?

 グループとしては容器のほか、ガラス製品、容器製造機械、検査機などの製造も手掛けるほか、東洋食品短期大学といった教育分野にも進出、関連会社・機関は70社近くに達します。売り上げベースでは、経済誌フォーブスの2005年の統計で業界で世界5位となっております。

——海外拠点について

 東洋製罐90年の歴史の中で、本格的な海外展開はわずか3年前からのことです。「容器はその国の人間がその国で作るもの」「新規事業より本業専念」という創業以来の信念があり、ビジネス環境にも恵まれてきたわけですが、最大手であるがゆえに動きに鈍さが生じ、減収減益に見舞われるなど閉塞感が生まれていました。海外展開はこのような状況を打破するためのもので、この3年間ですでにタイ、中国、マレーシア、ベトナムに拠点を設けています。

——タイ国内の関連会社は?

 実はタイに限っては以前より、「Bangkok Can Manufacturing」や「Crown Seal」といった包装容器事業を手掛けており、40年の歴史があります。両社に対して、数年前よりヒト、モノ、カネの経営資源を投入し、本格的に経営に注力する体制を整えております。グループ傘下の会社としては、2007年よりプラスチック容器を製造する「Well Pack Innovation」の経営に乗り出したほか、エアゾール関連の「Toyo Filling International」や金型製造の「Kanagata」などの事業を運営させました。

——御社設立について

 前述のようなグループの閉塞感を打破するための場を、そして総合容器メーカーとしての強みを活かした技術開発・実機検証でさらなる信頼性の向上と生産実績を実現するための場を、市場拡大の見込みがあるタイに求めて今回の進出となりました。2006年8月設立、2008年2月の稼動です。ロジャナ工業団地を選んだ理由は、バンコク北隣に大規模小売店のデポが集中している、バンコク首都圏の商業の動脈ともいえる環状線を利用しやすい、水が豊富、などです。

——御社の主要業務は?

 弊社は飲料に専念しています。PETボトルなどの容器を製造、お客様から依頼を受けた内容物を製造・充填するというものです。容器および内容物製造、そして充填という一連の作業を手掛けるのは、グループ初めての試みです。充填方法は、タイではまれなアセプ充填(無菌充填)です。高温を維持した内容物の熱で容器内を殺菌するホットパック充填と、無菌状態の環境で容器をあらかじめ無菌の状態に殺菌するアセプ充填がありますが、例えばミルク入り飲料などは、アセプ充填以外では製造できず、これも東洋製罐が世界に先駆けて導入開発、実用化した技術です。設立から稼動まで時間が掛かったのも、アセプ充填のための設備導入と無菌処理によるものですが、無菌確認が4カ月で終わったのは、業界では異例の速さと評価されています。

——顧客状況は?

 お客様に関しては、タイのお客様の注文のあてがあってきたものではなく、販売先をゼロから開拓しなければなりませんでした。お客様との商談が本格的になってきたのは、工場に設備が搬入されてからでした。現在はオイシの「コフィオ・フレッシュ・コーヒー」、マリーの「クールマックス」、キリンの「生茶グリーンラテ」などです。弊社のアセプ充填は、無菌状態の世界標準である5D(10万分の1)を10倍上回る、グループ標準の6D(100万分の1)といった高品質を達成しておりますが、設備導入で徹底的なコスト減を実施、一般的で安価なホットパック充填並みの価格となっております。

——タイ市場について

 2004年の数字となってしまいますが、タイの飲料消費量は400万キロリットルで日本の6分の1、人口で見ると3分の1程度です。日本を基準とすれば単純に3倍、常夏なので日本人の倍は飲むと見込めば、6倍といった市場の拡大が期待できます。

——今後について

 400BBPMというスピードで年間1億本の生産能力を誇っています。より多くの注文を承っていきたいと思っております。弊社工場は「世界ナンバーワン・オンリーワン」を自負しておりますが、技術というものは3年もすれば陳腐化するものです。東洋製罐の長い歴史の中でも、未着手の分野はまだまだあり、常に新しいものを追っていかなければなりません。そのため、今年8月には技術開発のための新会社「Toyo Seikan Technical & Administration Service Center (Asia)」を設立します。そして、「人類幸福企業」「利益は結果であって目的ではない」というグループの根本精神に則り、さらなる事業を展開していきたいと思っております。タイの国で働かせていただいているという気持ちを大切に、このタイの国を愛し、日々努力して、タイ飲料業界の発展に寄与できれば幸いです。

——ありがとうございました

TOYO PACK International Co., Ltd.

住所:96 M.3 Rojana Industrial Park 2, Tambol Banchang, Amphur U-Thai, Pranakornsriayutthaya 13210
電話:0-3574-6667?76 ファクス:0-3574-6678
《newsclip》