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洗浄設備のアクセルエンジニアリング

2008年7月19日(土) 16時05分(タイ時間)
AXXEL ENGINEERING CO., LTD. (アクセル エンジニアリング)
東條 洋一 氏 (Managing Director)


——御社設立の経緯について

 親会社である日本のアクトファイブはこれまでタイをはじめとする東南アジア市場で5年以上、日系商社様とともに販売を行ってきました。今後の市場拡大と専門スタッフによる現地でのサポート体制の必要を感じたため、今年3月に現地販売拠点となる弊社を設立しました。アクトファイブは今年設立20年を迎える工業用洗浄装置のメーカーで、現在日本の京都と中国上海の2拠点で毎月約30台を生産販売しています。


——御社の事業内容は?

 工業用洗浄システムやその周辺設備、それ以外にタイ国内で設計製作する機械設備を中心に取り扱っています。洗浄設備は大きく分けて2つ、脱脂能力の高い炭化水素系洗浄機と、水溶性クーラントなどを落とすのに最適な水系洗剤の洗浄機があります。弊社では設備の販売にとどまらず、洗浄剤、洗浄姿勢を保つための治具、洗浄・乾燥技術など、洗浄に関してトータルにご提供しております。これまでも精密機器製造や自動車部品製造など、タイの日系メーカーさまに多くご使用いただいております。


——洗浄とは?

 出荷前に加工でついた汚れを落として外観を美しくする、組み立て前に異物を除去して組立精度を上げる、加工による切粉やバリなどを落として製品の動作不良をなくすなど、どの生産工程でも必ず何かしらの目的で洗浄を行っています。製品のコンパクト化・高性能化に伴い洗浄が必須とされる工程も増えており、環境問題への対応も考慮して洗浄工程の見直しを迫られる企業様が増えています。


——御社製品の特徴などについて

 最近特に出荷が増えているのが、炭化水素系真空洗浄設備です。脱脂能力に非常に優れた、炭化水素という石油系の液体を使用。真空下で浸漬洗浄することにより、フクロ穴などの洗いにくい部分まで洗浄液が浸透し、大量の部品を一度に洗うことが可能です。炭化水素は沸点が高く一般には乾燥させにくいのですが、これも真空下で行うため従来の方法よりも時間短縮が可能です。また、リサイクル率が高く、低廃出という点で昨今の環境規制に広く対応できる設備です。高い生産性と洗浄精度が同時に求められる精密機械加工品やプレス部品、複雑形状の配管部品や焼結金属などの分野で特にご活用いただいております。


——環境にも優しいシステムということですが?

 日本で一昔前に広く利用されたトリクロロエチレン(T.C.E.)や塩化メチレンなどの塩素系有機溶剤は、洗浄・乾燥能力に優れているものの人体への影響が指摘され、早い時期にフロンやエタンなどの新溶剤系洗浄剤に取って代わりました。その後、フロンやエタンは環境に有害ということが明らかになり、規制自体は少なかった塩素系有機溶剤に回帰するユーザー様が多数でした。しかし最近ではその規制も強化され、人体、環境ともに無害であることが認められている、水系洗浄剤や炭化水素系溶剤への切り替えが一般的になっています。タイでも日本など諸外国のこうした流れを受けてV.O.C.(揮発性有機化合物)排出抑制の基準設定に動くなど規制ができつつあります。


——今後について

 洗浄設備は機械加工のように付加価値を生むことはありません。しかし、一たび不具合が発生すると解決は困難で、製品のロス、品質低下、会社自体の信用低下につながります。洗浄精度に問題のある設備は抜本的な対策が非常に難しいため、設備仕様検討段階で必要とされる設備能力を見極めなければなりません。従来の経験だけに基づいていた仕様の検討方法を見直し、弊社はテスト洗浄や検証実験など科学的な手法でご提案の内容を確認し検討していきます。こうした作業により必要十分な能力のある工程を最低限のコストでお客様が確立できるようにしております。


——ありがとうございました


—— 日本で塩素系溶剤に適用される法規制の例 ——
環境基準:人体・環境への有害性の目安となる大気・水質の濃度基準
大気汚染防止法:有害大気汚染物質としての指定
水質汚濁防止法:洗浄施設に関する規制、排水基準
廃棄物処理法:特別管理産業廃棄物としての規制
化学物質管理法(PRTR法):第一種化学物質(人体や生態系への有害性)としての指定
労働安全衛生法:有害物質としての指定、有機溶剤中毒第一種溶剤としての指定

AXXEL ENGINEERING CO., LTD.
住所:36/57 Riverview Place Building, Unit C 2nd Fl., Rama III Rd., Chongnonsi, Yannawa, Bangkok 10120
電話:0-2683-1722?5
ファクス:0-2683-1726
《newsclip》