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タイのRFID事情

2008年11月10日(月) 05時32分(タイ時間)

SATO AUTO-ID (THAILAND) CO., LTD.
村田 佳和 氏 (SE CS Manager)

 製造業界や物流業界などで商品識別や工程・在庫管理、またトレーサビリティに多用されるバーコードや二次元(QR)コードだが、最近さらに進化したRFIDが注目されている。まずはバーコードの普及が求められるタイでも、日系企業がRFIDの試用に乗り出すなど、普及の期待値は高い。

 RFIDはRadio Frequency Identificationの略で、無線技術によって情報を読み取って書き換える技術。実はバンコク在住の日本人も、多く利用する場所がある。高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRTA)の改札だ。セブンイレブンなどのコンビニでもキャッシュレスの支払いでRFIDを導入している。

 情報量は数千ケタ(バーコードは数十ケタ)で、読み取りだけのバーコードや二次元コードと異なり、書き換えが可能で繰り返し利用できるところが最大の特長だ。カード、タグ、ラベルシールの内部にICチップを埋め込み、読み取りと書き換えを行う。バーコードや二次元コードは読み取りのために数十センチまで近づけなければならないが、RFIDなら数メートルという遠隔操作が可能。しかも一括で管理できる。

 例えば製品を出荷する際、バーコードでは製品一つ一つに読み取り機を近づけるという作業が必要になるが、RFIDなら製品を何十個もパレットに載せて読み取りゲートをくぐらせれば、一瞬にして全ての製品の情報を管理できる。

 RFIDは欧米諸国での実用化が目に付く。世界最大の小売店チェーンである米ウォルマートストアーズは世界でも一早く導入。ドイツの小売大手メトロは弊社製品を使用している。製造、物流、小売りはもとより、入退室管理といったオフィス、入場管理・不正防止などでアミューズメント施設、リストバンド管理で医療施設など、さまざまな業界で幅広く利用されている。

 最新技術で実績データが豊富でないだけに、指摘される点がいくつかある。一例として、一括で処理する場合、果たして全ての情報を読み取っているのか、また数メートルの遠隔操作が可能なため、後に控える別の製品のデータも読み取ってしまう危険はないのか、といった問題、というより不安だ。これらは、実績を積むことによって解決されるであろう。

 価格的な弱みもある。カード、タグ、ラベルシールに一枚ずつICチップを埋め込むので、ランニングコストが跳ね上がる。ただこれも、製品一つ一つはバーコード、製品を載せるパレットはRFIDとし、データ処理後にRFIDを回収してデータを消去、再利用するといった工夫でコストを圧縮できる。

 タイでは目新しい技術のRFIDだが、実用化に向けた実証実験を続ける企業があり、普及の期待値は高い。日本では省エネ・省資源という観点で注目されるRFID。タイでは人海戦術による管理でポカミスや記入ミスが絶えない工場や倉庫で利用価値が高いといえよう。

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電話:0-2736-4460(代表) 内線139(村田)
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Eメール:murata@satothailand.co.th
ウェブサイト:
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www.satothailand.co.th/ (タイ語)
www.satoworldwide.com (英語)
《newsclip》


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