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〈タイ業界事情〉 冷凍鶏肉

2008年12月26日(金) 09時18分(タイ時間)

Surapon Nichirei Foods Co., Ltd.
杉野 正幸 氏
副社長(全生産部門担当)兼カビンブリ工場長

——御社概要をお聞かせください

 ニチレイフーズとタイの大手冷凍水産食品メーカー、スラポン・フーズの合弁で1988年設立、日本向けの冷凍食品を製造しています。バンコク近郊サムットプラカン県のテーパラック通りに第1、第2工場があり、水産調理品やフリッターの製造、鶏肉加工のほか、研究開発を行っています。年末に向けてのこの時期は冷凍エビてんぷらの製造に追われており、日本の年末に出回る冷凍エビてんぷらの6割は、テーパラック工場で作られたものと見積もっています。

——カビンブリ工場は?

 第3工場として1997年に設立、から揚げなどの冷凍鶏肉を製造しています。弊社タイ製造拠点の売り上げの85%が鶏肉で、そのほとんどはカビンブリ工場で作られます。全体の年産量は2007年でテーパラック工場4100トン、カビンブリ工場8400トンの計1万2500トン。今年は1万5000トンまで増える見込みで、カビンブリ工場だけで1万1000トンに達します。鶏肉が売り上げに占める割合は92—95%にまで伸びるでしょう。

——鶏肉の需要が急激に伸びている理由は?

 弊社製品の96%は日本向けで、残りは欧米諸国です。日本での鶏肉需要は毎年横ばい、欧米諸国でも微増で、市場が拡張しているというわけではありません。ご存知のとおり、中国製の食品に対する不信感が世界的に広がっており、需要が中国からタイにシフトしていることが、大きな理由です。タイは世界的な食品製造の拠点として実績を積んでおり、その重要性・信頼性が改めて見直された感じです。

——そのような事情の中で、御社製品は特に売り上げを伸ばしているようですが?

 おかげさまで、特に今年からは飛躍的に伸びています。機械化が進む中、弊社は今でも手作業に徹しており、日本人が好む「手作り」感を出しています。製品に対するそのような心構えが、お客様にご理解いただいていると考えております。以前は1キロパックの業務用がほとんどでしたが、最近は家庭用や小型業務用が4—5割を占めるまでになりました。

——今後もこのような急ペースが続くと思われますか?

 期待は大いにありますが、やはり未知と言わざるを得ないでしょう。中国からタイへのシフトで需要は急増していますが、一方で欧州諸国が不景気を理由にだぶつく可能性があります。また、原油高で価格も高騰、鶏肉は以前の5割増、粉物副原料にいたっては倍になりました。価格は戻りつつありますが、供給自体が無限ではありません。さらにタイとはいえ、労働集約型の時代はもう終わっているのではないかと感じています。

——労働力の魅力が失せているとういうことでしょうか?

 昨今の人材確保の難しさと賃金の上昇は、誰もが感じていることでしょう。弊社も「手作り」を売りとしていますが、将来的には機械化は避けられません。今後はいかに「手作り風」製品を作るかです。ただ、タイ人あっての事業です。課題はこれまでの日本主導型ではなく、現地主導型の実現です。会社にとって、お客様が最も大事であることは当然のことですが、弊社はその上で従業員を最重要としています。従業員あっての会社です。「今日も元気で家に帰る、明日も元気で会社に来る」といったささいな安全意識から、人材教育を進めています。それがより良い製品を作ることにつながり、お客様に喜んでいただき、売り上げにつながると信じています。

——売り上げ目標は?

 昨年の20億バーツに対し、今年は27億バーツです。

——ありがとうございました

Surapon Nichirei Foods Co., Ltd.
住所:509/1 Moo 9 Kabinburi-Korat Rd., Nongki, Kabinburi, Prachinburi 25110
電話:037204438—41, 037204528—61
ファクス:037204263
《newsclip》


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