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反タクシン派指導者襲撃、第3勢力の犯行?

2009年4月20日(月) 15時13分(タイ時間)
【タイ】反タクシン元首相派団体「民主主義のための市民同盟」の創設者ソンティ・リムトーンクン氏の暗殺未遂事件について、ソンティ氏の息子のジタナート氏がネーウィン元首相府相が事件の背後にいると示唆し、物議をかもしている。連立パートナーでネーウィン派のプームジャイタイ党は19日、「ネーウィン氏は事件と100%関係ない」(スパチャイ党報道官)と関与を否定した。

 ネーウィン氏はタクシン元首相の元側近。昨年12 月、タクシン派政権から自派閥を離脱させ、当時野党だった民主党陣営に寝返り、民主党政権発足の立役者となった。タクシン派支持者は赤、反タクシン派は黄色の服を着用するが、ここへ来て青シャツを着る第3勢力が登場し、ネーウィン氏が仕掛け人といううわさが飛び交っている。ジタナート氏は「青シャツの背後にいる政治家が(暗殺事件の)背後にいる」と話し、この政治家が政府とタクシン派の交渉で邪魔になるPADの排斥を図ったという考えを示した。

 ソンティ氏は17日、バンコク都内を車で移動中に銃撃を受け、タイヤを撃たれ停車した後、数十発発砲された。この襲撃でソンティ氏は銃弾の破片とみられる鉄片が頭に刺さり、緊急手術を受けた。意識ははっきりしており、近く退院できる見通しという。運転手は重体、同乗していた秘書は軽いけがですんだ。

  PADは2005—2007年に反タクシンの街頭デモを繰り返し、昨年にはタイ首相府やスワンナプーム空港などを占拠した。支持者は発砲・暴行・殺人事件を引き起こしているが、ソンティ氏らPAD幹部を訴追する動きは鈍く、タクシン派から「ダブルスタンダード」だという批判が出ている。

〈ネーウィン・チッチョープ〉
1958年生まれ。タイ国立ラーチャパット大学ブリラム校卒。1986年以来、下院に連続当選。ただし所属政党はほぼ毎回異なる。1995年副財務相、1997年副農業・協同組合相、2002年副商務相(第1次タクシン政権)、2005年の総選挙前にチャートタイ党からタクシン派タイラックタイ党(TRT)に移籍し、2005年首相府相。2006年のクーデターでTRTが解党され、5年間の参政権停止処分を受けた。スキャンダルが絶えない一方、豪腕型で実行力があるという評価も。父は東北部ブリラム県を中心に採石場などのビジネスを手がける実業家・政治家のチャイ氏 (現下院議長)。ネーウィン氏の名前はミャンマーの元独裁者ネ・ウィンを尊敬するチャイ氏が付けた。
《newsclip》


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